写真で見る東レ滋賀ボート部60年史

2000年~2010年 (平成12年-22年)
原点を見つめなおし、新たなる挑戦

 2000年代はじめにあった、大きな世代交代。厳しい結果が続いたことを受け、改めて「東レ滋賀ボート部」の原点を見つめ直した。
 「東レ滋賀」らしく、「ダイナミックなRowing」を追求するとともに、初めて外部からコーチやトレーナーを招聘。その結果、全日本選手権エイト王座奪還を果たすことができた。
 また、ヘッドオブザチャールズへの出場や、カナダのオリンピック代表クルーとの合同合宿など、国内の枠にとらわれず新たな挑戦も続けた2000年代。まさに「原点回帰」と「チャレンジ」の年代となった。

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2001

第54回 朝日レガッタ エイト 優勝
(琵琶湖漕艇場)

予選では「東レ滋賀」、準決勝では「明治生命」が最高タイムをマークしての一騎打ち。朝日レガッタ名物のうねりの中、「明治生命」と抜きつ抜かれつのデッドヒートの末、0.6秒差で3年ぶり、7度目の優勝となった。
C:三浦賢治 S:三本和明 7:濱本裕志 6:河田理 5:高橋和宏 4:伊藤尚人 3:中村孝道 2:清家潤一 B:杦原幸展

 

第23回 全日本軽量級選手権大会 舵手無しフォア 3連覇
(埼玉県 戸田)

舵手無しフォア優勝、3連覇。荒れたコンディションの中でのレースであったが、2位の「早稲田大」に約10秒の大差を付けて勝利。追い風に乗って、舵手無しフォアで6分10秒26の好タイムをマークした。
S:河田理 3:高橋和宏 2:清家潤一 B:中村孝道

2002

第80回 全日本選手権大会 エイト 優勝
(埼玉県 戸田)

エイト8年ぶりの優勝(通算8度目)。2日前に亡くなられた大先輩・武良致OBのため、クルー全員が胸に喪章をつけて臨んだ決勝の舞台。スタートからゴールまで終始トップを譲らず、5分45秒62の好タイムで勝利した。
C:三浦賢治 S:溝辺達也 7:矢野彰男 6:三本和明 5:濱本裕志 4:伊藤尚人 3:高橋和宏 2:河田理 B:松田周也

2003

第81回 全日本選手権大会 舵手付きペア 優勝
(埼玉県 戸田)

前半は厳しい戦いであったが、岡西の「一定のペースで漕ぎ続ければ、1000mで捕まえられるはず」という読み通り、1000mはトップ通過。2位の「日本大学」に2艇身差を付け、山本、口野ともに全日本初優勝となった。
C:岡西正明 S:山本博之 B:口野雅也

2004

第57回 朝日レガッタ エイト 優勝
(琵琶湖漕艇場)

嵐のような天候のため決勝は500mに短縮。かなり難しいコースコンディションの中、「明治生命」との一騎打ちに。スタートから飛び出し、追い風を受け、1分18秒20でゴールまで一気に突き抜けた。エイト9度目の優勝。
C:三浦賢治 S:西村好道 7:高橋和宏 6:河田理 5:濱本裕志 4:溝辺達也 3:松田周也 2:伊藤尚人 B:矢野彰男

 

第82回 全日本選手権大会 舵手付きペア 2連覇
(埼玉県 戸田)

雨天での5艇レース一発決勝。1500m通過時、トップの「東京大学」との差は4.3秒であったが、1700mで横並び、スパート合戦に。激しい競り合いを制し、0.6秒差で2連覇を達成した。小野、小藤は全日本初優勝。
C:小藤卓 S:小野英明 B:口野雅也

2005

第27回 全日本軽量級選手権大会 舵手無しフォア 7連覇
(埼玉県 戸田)

大学生とは実力差があったため、実質「トヨタ紡織」との一騎打ちとなった。1000mまでは「トヨタ紡織」のリードを許すも、第3クォーターで逆転。最後は3秒差をつけて、7連覇を達成した。
C:河田理 3:高橋和宏 2:井須大輔 B:中村孝道

 

第83回 全日本選手権大会 舵手無しペア 優勝
(埼玉県 戸田)

予想通り「明治大」に500mは取られたが、1000mでは追付き、ミドルスパート。ストロークレートを31から33に上げ、最後は約2秒差でゴール。中村、井須、ともに全日本初優勝となった。
S:中村孝道 B:井須大輔

2006

第59回 朝日レガッタ エイト 優勝
(琵琶湖漕艇場)

宿敵「明治安田生命」との一騎打ち。最初こそ飛び出せなかったものの、徐々に差を広げ、終わってみれば2位の「明治安田生命」に5.8秒もの差を付けた。2分43秒50という破格のタイムで、10度目の優勝を達成。
C:三浦賢治 S:西村好道 7:山本博之 6:赤木陸宏 5:濱本裕志 4:矢野彰男 3:高橋和宏 2:溝辺達也 B:松田周也

2007

第85回 全日本選手権大会 エイト 優勝
(埼玉県 戸田)

「明治安田生命」に先行を許すも、着実に差を詰め、第3クォーターでついに逆転。「明治安田生命」の5連覇を阻み、この4年間惜敗し続けた鬱憤を晴らす会心の勝利であった。エイト5年ぶりの優勝(通算9度目)。
C:小藤卓 S:矢野彰男 7:西村好道 6:濱本裕志 5:高野雄也 4:高橋和宏 3:赤木陸宏 2:山本博之 B:溝辺達也

2008

第61回 朝日レガッタ エイト 3連勝
(琵琶湖漕艇場)

朝日レガッタのエイト3連覇は史上初。「明治安田生命」と一進一退の前半から、600m地点で一気に加速。早めのスパートが奏功し、2分42秒45を記録。2006年に叩き出した驚異的なタイムをさらに1秒以上も上回った。
C:小藤卓 S:西村好道 7:濱本裕志 6:高野雄也 5:高橋和宏 4:井須大輔 3:赤木陸宏 2:溝辺達也 B:山本博之

2009

第62回 マスターズ ナックルフォア 2連覇
(琵琶湖漕艇場)

荒木 78歳、八木 72歳、原田 69歳、福岡 66歳、青野 68歳、クルー平均 70.6歳。漕魂、いまだ衰えず。
C:荒木保次 S:八木繁信 3:原田尚典 2:福岡俊治 B:青野勝行

 

第55回 びわ湖レガッタ
(琵琶湖漕艇場)

2008年の西日本レガッタ以来、1990年代のOBがレース参戦する機会が増える中、今回のOBクルーは全員、元日本のトップ選手。即席クルーであるにもかかわらず、短漕での艇の動きは迫力充分。対する現役クルーは若手主体。最終的には、OBクルーは現役クルーと25秒差の2位だったが、レース後のOBクルーの苦しそうな表情の中には充実感が漂っていた。
現役クルー
C:小藤卓 S:出原勇太 7:澤裕樹 6:槻木裕太 5:川南友樹 4:大野貴洋 3:石田誠 2:井須大輔 B:夜久智広
OBクルー
C:三好邦之 S:山児和久 7:鈴木雅也 6:田之上哲郎 5:桐山正照 4:清家潤一 3:守屋豪 2:伊藤博行 B:酒井隆匡