INTERVIEW

海を越えた工場の立ち上げに挑戦。
育児との両立を実現しながら、
製造プロセス開発に取り組む。

技術

東レを選んだ理由を教えてください。

学生時代は化学生命工学を専攻しており、超分子化学について研究していました。大学の研究内容が基礎研究に近かったので、就職活動を始めた当初は消費者に近いBtoCメーカーに興味を持っていました。
しかし、面談の際に東レの社員の方が「B to Bの仕事でも、自分の開発した素材が実際に採用されることで、最終製品に関わっている実感が持てる」と楽しそうに話をされていて、やりがいを持って楽しく働ける会社だと感じ、最終的に入社を決めましたね。

これまでのキャリアについて教えてください。

入社以来、技術開発職として炭素繊維複合材料の新規製造プロセスの開発、工程安定化・コストダウン等に取り組んできました。現在はグループリーダーとしてマネジメントにも挑戦しています。これまで2回の産前産後休暇及び育児休職を経験し、育児と仕事の両立も課題でした。現在、配偶者が海外赴任中であり、「配偶者海外赴任帯同休職」という制度を利用し、数年間休職する予定です。

扱っている製品・業務内容について詳しく聞かせてください。

炭素繊維複合材料は非常に軽くて強い材料で、航空機や自動車などの低燃費化、スポーツ用品の高強度化、軽量化に大きく貢献しており、今後も需要の拡大が見込まれています。未来を担う素材である炭素繊維複合材料をいかに効率的に、高品質に作るか。これに携わることができること自体が大きなやりがいです。
また、製造プロセスの開発においては、装置を作るメーカーや工務部署、実際にそれを使う生産部署など、関係部署との連携が必要不可欠です。部署を超えてひとつの目標を共有し、一丸となってダイナミックにテーマを推進できたときは、これが技術開発職の醍醐味だなとやりがいを感じます。

製造プロセスの開発と聞くと、化学工学や機械を専攻されている方が活躍しているイメージがありますが、実際はどうでしょうか?

製造プロセスの開発においては、化学工学や機械だけでなく、実際にそのプロセスで作る材料や物質の知見も必要なので、様々な専攻の方と協力して開発を進める必要があります。なので、自分の専攻分野の知識が必要になり活躍できる場面は必ずあります。また、研究開発もプロセス設計も、仮説と検証を繰り返して最適解を導いていきますので、学生の皆さんが研究活動で培った論理的思考力も、必ず活きると思います。
私の専門は超分子化学でしたが、色々な専門の人と仕事をする中で、化学工学や機械の知見を深めることができました。非常に刺激の多い仕事だなと感じています。

思い出に残っている仕事・プロジェクトについて教えてください。

アメリカへの3カ月間の長期出張です。アメリカの新工場に製造設備を導入するプロジェクトにおいて、設備の基本設計は現地が担当しており、私は日本からアドバイスをしていましたが、メカラン・試運転のために出張しました。出張するまでは、ほとんどがメールやオンライン会議でのやり取りで、現地のエンジニアの想いと日本サイドの要求を擦り合わせることに苦労しましたが、出張して直接コミュニケーションを取ることで、スムーズに進めることができました。
新工場の立ち上げメンバーや現地スタッフなどと信頼関係が構築できたことは、海外で働くことへの自信につながりましたし、オンラインでのコミュニケーションが当たり前かつ容易になっている時代とはいえ、関係者とFace to Faceで、現場で現物を見ながら議論し解決をしていくことの大切さと面白さを思い出させてくれる経験です。

育児と仕事の両立について教えてください。

家事育児も頑張りたい中で、仕事にも全力で取り組みたいという気持ちがありました。なので、短時間勤務・在宅勤務・フレックス・時間年休など、会社の制度をフル活用していました。職場の人たちも支えてくれました。例えば子供の発熱などで急に休んだり早退したりなど、フレキシブルな働き方に対して理解し、応援してくれて、上司や同僚のみんながカバーしてくれたんですよ。また、他の女性社員の方にも、悩みや話を聞いてもらったり、子供の面倒を見てもらったりと、すごく支えてもらいましたね。

東レを目指す学生へのメッセージをお願いします。

メーカーの技術系というと研究職のイメージが強いと思いますが、工場の技術開発職も、特許や文献をもとに学問ベースでの議論をしながら材料開発、プロセス開発ができますし、一方で実験室やデスクに籠りきりではなく、工場内外の現場に出向き色々な立場・専攻・バッググラウンドの人と議論をする機会もあり、世の中を変えるモノづくりに直接かかわることができるので、学びが多く、やりがいを感じることができる仕事です。是非多くの方に関心を持ってほしいですね。

スケジュールSCHEDULE

8:00

アメリカの関係会社とミーティング。時差があるので、現地が夕方で日本が朝の時間帯に行うことが多いです。

9:00

新規装置開発に関しての実験。データ取りと評価を行います。

12:00

昼食。

13:00

午前に実施した実験の評価結果について、グループメンバーと会議。議論を交わしながら、今後の方針をまとめます。

14:00

ミーティングの報告書の作成や、特許を読むなどのデスクワーク。

16:00

退社。毎週月曜と火曜は子供の習い事があるので、何があっても16時までには退社します。

PRIVATE

今は、子供中心の生活ですが、体を動かすことが好きなので、職場の人とフットサルをしたり、アメリカに出張していた時期は現地の人とロッククライミングやプールに行ったりしていました。写真のロッククライミングは想像以上に高くて驚きましたが、爽快感がありました。

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