Interview04

電池の性能を左右するセパレータフィルム
「EVの時代」に向けた新たな挑戦が始まる!

営業フィルム事業

東レに入社した理由を教えてください。

就職活動中はできるだけ見聞を広げようと、商社やサービス業を含めさまざまな業界にエントリーしていました。元々、第一志望はメーカーの営業職だったのですが、その中でも文系の学生にとって分かりにくい素材メーカーの営業に興味を持てたのは、各企業の先輩社員や人事担当者の方の話を聞いていくうちに、世の中を大きく変える力となれることが理解できたから。東レに惹かれたのは、選考中に会った先輩社員たちが気さくに話しかけてくれるので、高い技術力があるだけではなく、魅力的な人が集まっているいい会社だと実感できたからです。

海外研修に応募した経緯と、成果について教えてください。

入社後は、一貫してフィルム製品の営業を担当しています。入社6年目に社内研修制度を利用し、米国で1年半の語学・実務研修を経験しました。
元々、あまり語学が得意ではなく、「英語が話せない」ということが自分の中でずっとネガティブなバックグラウンドになっていました。そこで一念発起し、研修に応募したのです。幸い、メンバーに選ばれ、カナダのバンクーバーで3ヶ月間の語学研修を受けたあと、米国のロードアイランド州にある現地法人の関係会社で1年3ヶ月間の実務研修を体験しました。英語に関しては、今でも得意だと言い切る自信はありませんが、海外で働くということに関しては、それなりに度胸がついたと思っています。米国で勤務している間には、新規顧客開拓のための営業を1人で任せてもらえるまでになりましたし、現地の従業員とは一緒にゴルフをする関係にまでなれました。ただ、自分の仕事を確立するには1年3ヶ月という期間は短く、将来はこの経験を活かして、海外で活躍できる人材になりたいですね。

担当している製品を紹介してください。

リチウムイオンバッテリー(LIB)用のセパレータフィルム(BSF)を担当しています。BSFは電池の正極側と負極側を分ける働きをし、リチウムイオンだけが通れるナノサイズの孔を正確に開けておくことで充電や放電を可能にします。ベースはシンプルなポリオレフィンフィルムなのですが、異常電流が流れて電池内部が発熱したときには孔を閉じてショートを防ぐ役目も果たす、重要なパーツなのです。LIBはスマホやPCだけでなく、今後は電気自動車(EV)の電源として多くの需要が見込まれています。LIBは常に高出力化、高エネルギー密度化、高安定性に向けての開発が行われており、BSFもそれに応えた技術革新を進めていかなければなりません。シェア拡大に向けての戦いは熾烈ですが、これほど「ものづくり」の醍醐味が味わえる仕事はなく、充実した日々を過ごしています。

仕事の進め方を教えてください。

大手LIBメーカーへの営業が中心ですが、通常のルーチン業務に加え、数年後を見据えた開発プロジェクトや既存品の品質向上プロジェクトについても、お客様と自社工場を繋ぐ役目として旗振り役を務めています。私は国内グループなので営業先は日本の会社だけですが、BSFの工場は韓国にもあるので、打ち合わせや生産状況の確認などで訪れることは多いですね。また、欧米や中国、アジアなどにおけるEVの普及動向も今後の販売戦略に大きく関わってくるので、常に世界の動向を気にしながら仕事を進めています。

印象に残ったプロジェクトのエピソードを紹介してください。

世界トップのEVメーカーとの新規開発案件で、LIBメーカーも社運を懸けて挑む、ビッグプロジェクトを経験できたことです。お客様からは再三厳しい要求があり、そのたび試作を繰り返す苦悩の日々。それだけに、約2年間の開発期間を経て、採用が決定したときは本当に嬉しかったですね。製造工場がある韓国現地メンバーとの激しいやりとりや、不安な気持ちで試作に立ち会ったときの思い出が今でも頭に浮かびますが、ものづくりの現場に身を置いていたからこそ得られた経験であり、私にとって非常に貴重な財産だと思っています。

東レを目指す学生へのメッセージをお願いします。

就職活動は一生に1回だけの「世の中を広く知る機会」ですので、できるだけ多くの企業を回り、自分に合った職場をみつけることが大事だと思います。その過程において、「お客様と一緒になって新しい価値を創り出していく」という仕事に興味を持ったなら、東レをお勧めします。営業職であっても、ものづくりの最前線に立つことができる会社は、それほど多くないからです。

SCHEDULE

月曜日

課内ミーティング。今後の見通しや計画などについての情報共有が中心。それぞれ異なる担当顧客を持っているので打ち合わせは頻繁に行っている。

火曜日

日帰りで国内出張。担当顧客であるLIBメーカーを訪れ、案件ごとに開発内容の調整を行う。

水曜日

国内でBSFを製造している栃木県の那須工場で翌日から始まる新製品の試作に関する打ち合わせ。夜は工場のメンバーを元気づけるため焼肉屋へ。

木曜日

引き続き那須工場で試作に立ち会う。進行状況を見ながら、顧客に連絡して日程の調整を行う。

金曜日

品質管理部門や製造部門と連続して打ち合わせ。営業は事業の要として連絡役を務めるため、情報交換は欠かせない。

PRIVATE

休日の第一優先事項はやっぱり家族と過ごす時間。子供たちの一番の楽しみは、年に一度、東レの組合イベントで出かける東京ディズニーリゾート。子供たちと遊び、笑顔を見ていると、それだけで元気になれる。