INTERVIEW
原料調達からマーケティングの全てを担当。
グローバル規模のビジネスを
成功に導くのがケミカル営業の醍醐味。
東レに入社した理由を教えてください。
出身は理系ですが、研究・開発職ではなく多くの人と関わる仕事がしたいと営業職を志望しました。大学では高分子化学を専攻していたことから、素材メーカーなら経験を活かせるのではないかと考え、東レを選びました。応募した企業の中でもっとも自分と空気感が合い、のびのび働けそうだと思ったのと、保有する技術が多く、多様な素材製品を持っていることが決め手になりました。
これまでのキャリアを紹介してください。
工場研修を経て、今の有機化学品課への配属となり、現在はジクロロベンゼン関係のファインケミカル製品の営業を担当しています。途中、2017年から1年半、中国で語学研修と実務研修を経験しました。実務研修中は現地法人の商事会社で化学品の営業に携わっていました。
担当している製品について紹介してください。
農薬、医薬原料として使用されるジクロロベンゼンという製品を担当しています。ジクロロベンゼンとはベンゼンに塩素が2つ付いた化合物で、その位置により「1,2」「1,3」「1,4」と3種類あるのですが、私が扱っている1,3-ジクロロベンゼンは東レ独自の製法技術で生産を行う、世界でもトップの競争力を誇る製品です。主な顧客は中国やインドの化学会社であり、グローバルなビジネスを展開しています。
仕事のどこに「やりがい」を感じますか?
ジクロロベンゼンを農薬や医薬品にするには、多段階の工程が必要になります。各々の反応に強みをもつ中間体メーカーがあるため、最終製品になるまでのサプライチェーン(SC)は長く、それを最適化することも営業の重要な仕事のひとつです。たとえば、ある工程を別の中間体メーカーに委託することで安定供給や品質の向上、コストダウンを含めたSCの最適化が実現でき、これが東レの強みにつながることもあります。このため、SCの再構築を目指してリサーチし、実際にインドの化学会社を訪ね歩いたこともありました。基礎化学品の場合は新たな製品開発といった革新は機会が限られるものの、ビジネス上の大胆な変革は常に求められ、しかも営業担当が自分の意思でプロジェクトを進められるのが大きなやりがいですね。
仕事を通して感じる東レの強みとは?
東レといえば繊維や炭素繊維複合材料の事業がよく知られていますが、ケミカル部門でも、長年、培ってきた技術により多様な基礎化学品及びファインケミカル製品の生産を行っており、会社の土台を支えています。ケミカル製品の営業は多くの場合1人1製品を担当します。それだけの大きな仕事ができるのも東レという会社にいるからではないでしょうか。
今の自分に足りないと感じているものは?
配属されて最初の上司に言われたのは、「ケミカル営業は中小企業の社長であれ」という教えでした。理由は、営業担当が原料調達・製造・販売・マーケティングのすべてに責任を持つからで、それを成功させるには俯瞰的かつ定量的な視点が欠かせません。もちろん、日々、勉強と努力は怠っていないつもりですが、最終的なゴールが見えない戦いだけに、まだまだ努力が足りないと感じますね。特にマーケット全体を俯瞰的かつ定量的に考えることに重点をおき、常に冷静に業務に取り組もうと改善を意識しています。
今後のキャリア展望について教えてください。
私自身中国にいたことがあるので、中国でのビジネスに携わってみたいとは思っていますね。化学品業界にとって、中国は切っても切り離せない重要なマーケットとなっています。なので、自分の知識や経験を活かして新しいビジネスにチャレンジしてみたいです。
学生へのメッセージをお願いします。
就職活動はご自身の「将来なりたい姿」を実現するための第一歩かと思います。今までの経験や培ってきた価値観はご自身唯一のものなので、それを大事にご自身に合う企業を探してみてください。
東レはグローバルに活躍でき、若手にも大きな仕事を任せてもらえる会社です。もし自分に合いそうだと感じたら、積極的にエントリーしてもらえると嬉しいです。一緒に働ける機会を楽しみにしています!
スケジュールSCHEDULE
PRIVATE
長期休暇は旦那と一緒に冒険風の旅行をすることでリフレッシュしています。特に中央アジアあたりが好みです。写真はネパールへ行ったときのものですが、エベレストなど広大な風景に非常に感動しました。