東レ株式会社
あすか製薬株式会社
東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)とあすか製薬株式会社(本社:東京都港区、社長:山口惣大、以下「あすか製薬」)は、東レとナノシータ株式会社(本社:東京都新宿区、社長:大坪真也)が共同で開発中の
(※1)癒着防止材「TRM-270C(東レ開発コード)」(以下「本製品」)について、2021年9月27日に、日本をテリトリーとした共同事業化契約(以下「本契約」)を締結しました。
本契約に基づき、東レとあすか製薬は今後日本における製造販売承認取得を目指した本製品の開発を共同で進め、製造販売承認取得後は、あすか製薬が東レの製造する本製品を日本において独占的に販売します。
本製品は産婦人科領域および消化器領域における外科手術(開腹手術および腹腔鏡下手術)の際に使用する癒着防止材であり、生分解性樹脂からなる癒着防止層と水溶性樹脂からなる支持層の積層構造を有しています。性質の異なる樹脂から成る積層構造とすることにより、柔軟性と臓器への密着性という二つの特徴を併せ持つことから、特に腹腔鏡下手術で要求される良好な操作性と、優れた癒着防止効果を兼ね備えることが期待されます。
東レは中期経営課題“プロジェクト AP-G 2022”において、ライフイノベーション分野での事業拡大を基本戦略の一つとしており、その一環として、東レのコア技術である高分子化学・ナノテクノロジーを応用した医療機器の開発・事業化に注力しています。また、あすか製薬は、1920年の創立以来、内科・産婦人科・泌尿器科の3領域に重点を置くスペシャリティファーマとして、新薬を中心とした医薬品や医療関連製品の開発を進めることにより、アンメットメディカルニーズの解消に努めています。今回、これらの両社の事業方針が合致したことから、本契約の締結に至りました。
東レおよびあすか製薬は、本製品の事業化を通して、産婦人科領域および消化器領域における外科手術患者の治療予後改善への貢献を目指してまいります。
<※1>癒着防止材
手術で組織同士を縫合すると、その組織同士が結合し自然治癒するのが正常だが、治癒過程で本来離れている組織同士が癒着してしまうことがあり、これを術後癒着という。術後癒着による合併症は、小腸閉塞、続発性不妊症、慢性骨盤痛が知られている。癒着防止材は術後癒着を防止するために、手術後に患部に貼付し使用される。
【両社の概要】
<東レ株式会社>
設立 |
: |
1926年1月 |
所在地 |
: |
東京都中央区日本橋室町2-1-1 |
資本金 |
: |
147,873百万円(2021年3月31日現在) |
従業員 |
: |
46,267名(連結、2021年3月31日現在) |
代表取締役社長 |
: |
日覺 昭廣 |
事業内容 |
: |
繊維、プラスチック・ケミカル、情報通信材料・機器、炭素繊維複合材料、環境・エンジニアリング、ライフサイエンス、その他の製造・販売 |
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<あすか製薬株式会社> |
設 立 |
: |
1929年6月 |
所在地 |
: |
東京都港区芝浦2-5-1 |
資本金 |
: |
1,197百万円(2021年6月24日現在) |
従業員 |
: |
759名(2021年3月31日現在) |
代表取締役社長 |
: |
山口 惣大 |
事業内容 |
: |
医薬品、医薬部外品、食品および医療機器等の製造・販売ならびに輸出入 |
以 上