CSRガイドライン&活動報告 - 社会貢献活動

科学技術振興重点分野

社会

東レグループは、長期経営ビジョンにおいて、企業理念「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」をイノベーションの実践によって具現化することを宣言しています。イノベーションを続けていくためには、それらを生み出す人材の育成・確保が必要です。そのため東レグループは長期的視点で、(公財)東レ科学振興会や海外の科学振興財団を通じた研究助成、理科教育振興、人々の理科・科学への関心を高める活動に取り組んでいます。

学校の理科教育支援

東レグループでは2007年から事業拠点近隣の小・中学校で、社員による出張授業を行っています。子どもの「理科離れ」の問題に早期の段階から対応するため、自社製品を教材とした理科実験プログラムを開発し、現在4つのプログラムを実施しています。教員への実験教材の無償提供もしており、大学の教員養成講座などで活用されています。さらに近年は教員研修にも協力し、教員方に先端材料・技術に触れていただく機会も提供しています。

東レグループ出張授業・教材提供プログラム

テーマ プログラム名称 対象 授業時数
理科実験 水のろ過と地球環境を考える 小5 2時間
水の中の粒子について考えよう 中1 1時間
環境教育 水処理膜と地球環境問題とのかかわり 小6 1時間
先端材料と地球環境問題とのかかわり
~素材には社会を変える力がある~
中3 1時間
  • ※ 理科実験プログラムは、実験教材の提供も実施

教材は、日本語版と英語版、タイ語版を用意しています。2012年にアメリカのToray Composite Materials America, Inc.(CMA)社、2015年にThai Toray Synthetics Co., Ltd.(TTS)社が理科実験プログラムを開始しました。教材のアレンジなどの工夫をしながら、コミュニティへの貢献と友好関係の構築につなげています。CMA社では、2012年から2018年までに1,700人を超える児童・生徒が授業に参加し、地域の学校での知名度も高まり、要請も増えています。

"CMA社に2017年末に入社する前、息子から中学校で理科実験の授業を受けたと聞いてとても感銘を受けました。今後もこの活動を継続してもらいたいです”
- 人事部門 Joyce Moore (写真左)

“さまざまな部署の社員が教育現場で子どもと触れ合い、CMA社の技術革新について知ってもらうことは、将来の東レグループにとって大きな意義があると信じています。社員からも好評で、活動を推進する私自身もこの活動に誇りを感じています”
— 総務課 課長 河村和美 (写真右)

出張授業に対する評価(アンケート結果)

  • グラフ:教員の満足度教員の満足度
  • グラフ:教東レグループ講師の感想東レグループ講師の感想
出張授業に対する教員の満足度
95%

2018年度は、海外、国内の合計16校(環境教育プログラムを合わせると45校)で授業を実施しました。また、日本全国の学校に実験器具・教材を提供するほか、東京での教員研修にも協力しました。
携わった社員の満足度やモチベーションの向上は、教育支援活動を続ける原動力となっています。

  • Thai Toray Synthetics 社による出張授業Thai Toray Synthetics 社による出張授業
  • 東京で実施された教員研修への協力東京で実施された教員研修への協力

各種サイエンスイベントへの協力

東レグループは、社会の要請に応えて、科学技術やものづくりへの関心を高めるためのさまざまな活動に参加・協力しています。

「夏のリコチャレ※12018」サイエンスイベントの開催

  • 研究体験をする女子高校生ら(東レ(株)地球環境研究所、(株)東レリサーチセンター)研究体験をする女子高校生ら(東レ(株)地球環境研究所、(株)東レリサーチセンター)
  • ※1 リコチャレ(理工チャレンジ):理工系分野に興味がある女子中高生が将来の自分をしっかりとイメージして進路選択することを応援するため、内閣府男女共同参画局が中心となって行っている取り組み。

メキシコでの取り組み

お父さんによる理科社会特別授業

メキシコ・ハリスコ州グアダラハラ補習授業校での「お父さんによる理科社会特別授業」(Zoltek de Mexico社、Toray Advanced Textile Mexico社、Toray Resin Mexico社)

アメリカでの取り組み

Toray Composite Materials America, Inc.

地域の科学関連イベントへの参加(Toray Composite Materials America, Inc.)

科学技術館「実験スタジアム」ワークショップ

東レ(株)は2012年より、東京の北の丸公園にある科学技術館の実験スタジアムで、開館日にワークショップを開催しています。 「【ろ過】で地球の水について考えよう!」と「せんいの不思議」の2つのプログラムがあり、2018年度は、子どもから大人まで約6,000人の方が参加されました。

生物学オリンピックを支援

日本代表生徒の4人(写真提供 国際生物学オリンピック日本委員会)日本代表生徒の4人(写真提供 国際生物学オリンピック日本委員会)

東レ(株)は、2007年から(公財)日本科学技術振興財団を通じて「国際生物学オリンピック」への生徒派遣を支援しています。その第29回大会が2018年7月にイランで開かれ、日本代表として派遣された4人の高校生全員がメダルを獲得しました(銀メダル2、銅メダル2)。

「青空サイエンス教室」の実施

自分で作ったオリジナルロケットを手にする子どもたち自分で作ったオリジナルロケットを手にする子どもたち

大自然を教材に、子どもたちが理科に興味をもち、好きになるきっかけとなることを目指して、東レ(株)は2015年に「青空サイエンス教室※2」を開始しました。湖水を使った水の浄化実験や、森の中でのバイオミメティクス(生物模倣)の観察、サイエンスの視点を生かしてバレーボールを楽しむなど、自然の中で遊びながら理科の楽しさを体感できるよう工夫をしています。

  • ※2 東レ(株)が企画し、(株)リバネスがプログラムを監修する宿泊体験型教室を、(株)JTBが提供するプログラムの一環として実施。