CROSS TALK
若手技術者座談会

人を通じて若手の成長を促し、
チャンスを与える。
東レには、技術者の夢を叶える環境がある。

Project Member

N.I
化成品研究所
2016年入社
工学部工業化学科卒業
S.K
樹脂技術部
2016年入社
高分子機能工学専攻修了
K.H
工務部工務保全課電計グループ
2015年入社
制御工学専攻修了

就職先として東レを選んだ理由は?

N.I

学生時代は有機金属触媒と光エネルギーを利用し、二酸化炭素などの安定な化合物を用いた新規の炭素—炭素結合形成反応の発見に取り組んでいました。有機合成の知識を活かし、自分の手で触ることのできる「ものづくり」がしたいと思い、東レを選びました。入社前の印象としては、「仕事について熱く語る社員が多い会社」かな。先輩社員との交流の場を多く与えてくれたので、心配なことは何でも聞くことができ、安心して入社しました。

S.K

熱い社員が多いというのは何となくわかる(笑)。私は大学院では感光性樹脂の架橋反応によるナノ収縮について研究していました。具体的にはアクリル系モノマーの重合を行い、光架橋剤を付加した樹脂に紫外線を照射させて、発生する収縮を干渉計で観測・解析するという内容です。就職活動はやはり化学メーカーを中心に行いましたが、一番多くの先輩社員に会わせてもらえたのが東レでしたね。面接でも話しやすい雰囲気をつくってくれて、一人ひとりの人柄を見てくれていると感じました。そんなこともあり、説明会後の感想文に「世界に羽ばたく材料開発をする!」と大きな字で書いたことを今でも覚えています。すでに私も熱い人になっていたんですね(笑)。

K.H

僕は機械工学系の出身ですが、生体工学の研究室に所属し、筋肉に電気刺激を与えることで高齢者の飲み込み動作を支援する装置の開発に取り組んでいました。

S.K

純粋な機械というわけではないのですね。

K.H

それもあってか、同じ専攻の同級生の多くが自動車や電機、インフラ系の会社に進む中、プラントエンジニアを目指して化学メーカーに絞った就職活動をしていました。最終的に東レを選んだのは、事業領域が広く、各分野の社会貢献度が高い印象があったのと、エンジニアリング部門を分社化していないので、事業に近い立場で仕事ができると思ったからです。

担当している仕事について
教えてください。

N.I

入社から一貫して、炭素繊維複合材料向けのマトリックス樹脂の開発に携わっています。所属している化成品研究所は、東レのポリマー開発拠点としての役割を担っており、中でも、僕は航空機や自動車などに適用される複合材料向けの熱硬化性樹脂組成物の開発を担当しています。

S.K

ナイロン樹脂「アミラン」の新製品開発に4年間携わりました。高機能製品としてスポーツ用品の材料となることが多いため、開発した材料についてお客様にプレゼンテーションし、それが採用されて製品に仕上がっていくのを見るのはとてもやりがいを感じる瞬間でしたね。その後、現在に至るまで東レが扱う樹脂全般の生産技術開発に携わり、生産効率化やトラブル改善に関わる業務を行っています。

N.I

S.Kさんのいる樹脂技術部は、業務の守備範囲が広いよね。

S.K

ナイロン、PBT、PPS、LCPおよび炭素繊維強化熱可塑性樹脂の新製品開発や用途開発、さらには生産技術開発まで行っているので、幅広い技術が学べるだけでなく、社内外の人との交流も多いですね。今は生産技術開発の担当として樹脂製品の生産効率化やトラブル改善に関わる業務を行っているので、工務部のK.Hさんとも仕事で一緒になることがあります。

K.H

電気・計装の担当として多くのプラントの設計・立ち上げから既存設備の更新、トラブル対応、そして生産設備の制御ソフトの改造にまで携わっているので、やることは多いし、仕事で関わってくる人もたくさんいます。S.Kさんとはプラント改修に一緒に取り組みましたし、実はゴルフという共通の趣味があるので、会社の人たちと一緒にコースを回ったこともあったね。

S.K

そうですね。しかもN.Iさんとは同期仲間とスノーボードに行ったこともあるので、今日の座談会は私がキーパーソンですね(笑)。

東レでは、若手はどのように
育てられるのですか?

N.I

さまざまな研修は用意されていますが、「若手を育てる」という視点で見ると、仕事の経験を通して学ぶことがものすごく多いですね。化成品研究所の例でいえば、ポリマー合成や構造解析のプロとして、長年第一線で活躍してきた先輩が大勢います。それこそ、日本のポリマー開発の歴史を築いてきたような方たちなので、わからないことがあれば、常に相談できます。先輩からのアドバイスのレベルはかなり高いので、ついていけるよう必死に勉強していくうちにいつの間にか成長している、という感じです。

S.K

樹脂技術部ではOJTの一環として、新入社員のときから上司と一緒に新規材料開発を行う制度があります。完成した製品をお客様のところに紹介しに行くときにも同行するので、社外の人との付き合い方も含めて学ぶことは多いですね。教育がしっかりしているせいか、早い人であれば入社3年目ごろから海外勤務が経験できるチャンスもあります。

N.I

僕も開発したマトリックス樹脂を海外で試作したことがあり、そういう機会は実際に多いと思いますね。

K.H

工務部の教育はかなりシステマチックで、1年目は先輩に同行して業務の流れや基礎知識を学び、2年目以降は担当工程を持って、安定化や設備更新改善業務などを行います。5年目くらいで担当工程が変わり、僕の場合は5億円以上の大型案件も経験することができました。海外に関しても4年目の終わりにインドの新規プラント建設でスーパーバイザーを担当させてもらっており、若手に積極的にチャンスを与える会社だと思いますね。

S.K

インドへはどれくらいの期間、行っていたのですか?

K.H

トータルで1カ月くらいですね。設備の立ち上げに参加でき、仕事面では大きな成果が得られたと思っています。ただし、出発する前にたくさんの予防注射を打たなければならず、それが大変だったかな(笑)。

N.I

ポリマー開発の場合は欧米への出張や駐在が多いので、その点は楽かもしれません(笑)。

今の自分に足りないこと、
それを身につけるために取り組んでいることは?

S.K

足りないと感じるのは、部署を跨いだ幅広い人脈ですね。技術開発の業務は営業や研究、製造など連携を取る部署が多いだけに、仕事を円滑に進めるためにも、不明点があれば積極的に足を運んで確認しに行き、顔を覚えてもらうようにしています。また、さっきも話に出た趣味のゴルフを活かし、部長や課長がいる組に交ぜてもらって、自分を売り込み続けています(笑)。

N.I

僕は語学力ですね。海外とのやりとりが増えてくる中で英語の必要性を痛感しており、少しでも実践で使えるようにと、英語の議事録を作成して、日々、関係者に送付しています。

K.H

僕は結構あるかも(笑)。まず、大型案件の経験が不足していると感じるので、自分の担当工程でなくても積極的に手を挙げて、手伝うようにしています。さらに、保全業務の知識も足りないので、この分野の担当者と積極的にコミュニケーションを取り、トラブル対応に同行するなどして、経験値を増やす努力を怠らないようにしています。

東レの技術者として描いている夢を
教えてください

N.I

自分自身や所属するグループが開発したマトリックス樹脂を用いた航空機や自動車を見てみたいですね。素材開発の場合、それが実現するまでにはかなり長い期間がかかるのですが、その航空機や自動車に乗ることができれば、開発担当としてこんなに嬉しいことはないと思います。

S.K

入社する前から、いつかは海外で活躍できる技術者になりたいと思っていました。今は国内拠点の生産技術開発を推進する立場なので、すぐには実現できないでしょうが、一つひとつの仕事にきちんと向き合い、技術力を高めていくことで、会社が海外に安心して送り込める人材になりたいです。女性の技術者が海外勤務をしている実績はまだ多くありませんが、「女性でもできる・女性だからできる」ということを、東レなら証明できると信じています。

K.H

僕も海外で働きたいという夢があり、いつかは新規設備の建設プロジェクトをリーダーとして引っ張っていくような技術者になりたいですね。幸い、同じ部署に頼りになる先輩が多くいて、インドに行くことになったときにも、不安だらけだった僕に「困ったらいつでも連絡してこい」と背中を押してくれました。そんな先輩たちにしっかりついていけば、夢は必ず叶うと思っています。

S.K

たしかに、東レの先輩たちは本当に頼りになりますね。業務面でわからないことがあると、完全に理解できるまで、とことん指導をしてくれる面倒見のいい人ばかり。プライベートでも休日にスポーツを一緒にしたり、仕事帰りに飲みに行ったりと、気を許せる間柄です。

N.I

研究開発はうまくいかないことが多く、悩む日々が少なくありません。そんなとき先輩に話を聞くと、直接の答えにはつながらなくても、いいヒントをもらえることは多いですね。あと、職場の仲間について言うなら、同期や同僚との関係がいいのも東レらしいところで、寮に住んでいたころは週末になると誰かの車で山登りやスキーに出かけていました。もちろん、仕事では切磋琢磨する関係ですが、プライベートでは楽しみを共有できる。そんな関係性を築けているところが好きですね。