Interview11

多角的な事業展開と多様な研究所。
技術者を成長させる最高の環境がある

化学研究開発

入社から現在まで、どのような仕事をしてきたのですか?

もっとも力を入れてきたのは、2種類以上のポリマーを混合して新たな性能・機能を生み出すポリマーアロイに関する研究です。東レはこの分野に強く、複数のポリマーをナノメートルオーダーで微分散させることで、従来材料と比較して飛躍的な特性向上を発現できる「NANOALLOY®(ナノアロイ)」という独自の革新構造制御技術を開発しました。このプロジェクトにおいて、熱可塑から熱硬化、合成から溶融プロセスまで幅広い業務を担当しています。
また、2013~2017年には国家プロジェクト「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」に、実行リーダーとして参加させていただきました。担当したテーマはナノアロイの技術と分子設計技術や構造解析技術を融合させることで、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を含む樹脂性能の向上を図り、「しなやかなタフポリマー」を創出するというものでした。この経験を通じて、大学や研究機関、多くの企業と協業する機会と大きな成果を得ることができ、非常にいい勉強になったと思っています。
2012~2015年には、東レに在籍しながら大学院に通い、博士号を取得しました。そのことで少し自信もつき、その後の仕事の励みにもなっています。通学するのは週末だけとはいえ、4年間、愛知県から関西の学校に通うのはけっこう大変でしたが(笑)。
その後、2017~2019年に、アメリカのミネソタ大学に研究留学し、ブロックコポリマーによる接着・相容化技術の研究を行いました。東レは勉強に意欲的な社員を応援し、チャンスを与えてくれる会社です。

今後、積極的に取り組んでいきたいことはありますか?

すでに始めているものに研究のデジタライゼーションがあります。テーマは2つあり、ひとつは研究データの有効活用を目的としたデータベースの構築。もうひとつは、開発の目標となる物性値を実現するにはどんな実験処方があるのか、多くのデータから機械学習によって突き止めていくマテリアルズ・インフォマティクスによる研究革新に向けた取り組みを進めています。

働く環境はいかがですか?

研究開発というと、すぐに新製品に結びつく成果を求められることがありますが、東レには基礎研究にじっくり取り組める風土があり、それが多彩な製品や技術につながっているのだと実感します。私は学生時代に生物学を専攻していたこともあり、入社当初はポリマー素材に関する専門性に乏しかったのですが、焦らずに基礎研究をさせてもらえたおかげで、今ではこの道のプロフェッショナルになることができました。

東レを目指す学生へのメッセージをお願いします。

私の経験にも重なるのですが、今の時代、ひとつの専門性だけを磨き続けることで、事を為すのは難しくなってきていると思います。だからこそ、多角的に事業を展開し、多様な研究所を有する東レは、自分を成長させるには最高の環境なのではないでしょうか。学校で身につけた専門性を活かしつつ、広く社会に役立つ技術を学びたいという積極的な姿勢を持つ人の入社をお待ちしています。

SCHEDULE

5:00

起床。新型コロナ対策で時差出勤が求められていることもあるが、もともと早起きは得意なので苦にならない。家族も一緒に起きることが多い。

6:30

出社。同僚の1人と元気に挨拶を交わし、メールチェック。協業しているアメリカの取引先からのメールが夜中に届いているので確認する。

9:00

他のメンバーも出社している時間なのでWEBミーティングによる打ち合わせを行う。最近は研修もオンラインツールを活用するなど、リモート化が進んでいる。

12:30

昼休み。食事をすると集中力が低下するので、ここ数年ランチは摂っていない。3密を避けるため屋上で腕立て、腹筋、スクワット、縄跳びなどの筋トレを行う。

13:00

午後は資料作成、プログラミング、実験担当者との打ち合わせなどに費やす。途中、WEBミーティングなども挟みながら、16:30ごろまでには退社する。

PRIVATE

ミネソタでも週末には湖で趣味の釣り。少し郊外に出ると湖だらけで、おまけにブルーギルやブラックバスが入れ食い状態。ただし、冬はマイナス30℃になる過酷な環境。