• HOME
  • ニュースルーム
  • 漁網由来のケミカルリサイクル繊維製品の販売開始について -国内での回収循環型リサイクルシステムを拡大-

漁網由来のケミカルリサイクル繊維製品の販売開始について
-国内での回収循環型リサイクルシステムを拡大-

facebookでシェアする twitterでシェアする Linkedinでシェアする

2022.12.05

東レ株式会社


 東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)は、このたび、再資源化事業者の株式会社リファインバースグループ(本社:東京都千代田区、代表取締役:越智 晶)が回収漁網からつくる再生樹脂などを原料に、東レ独自の解再重合技術を活用したナイロン6ケミカルリサイクル(以下「N6CR」)繊維製品の国内での販売を開始します。
 N6CR繊維製品(原糸、テキスタイルなど)の販売開始は2023年3月からを予定しており、2023年度で約8億円、2025年度で約12億円の売上を目指します。

 東レは、2022年に名古屋事業場(愛知県)で、新たに漁網由来再生樹脂の原料投入設備や再生ラクタムの貯留槽などを導入した、石油由来バージン原料と識別する生産体制を整えました。本設備はナイロン6繊維製品の再資源化に活用でき、先進的な「繊維to繊維リサイクル」ビジネスを加速させ、資源循環型社会の実現に貢献します。

 近年、世界中でSDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)に対する社会の関心が高まり、衣料用途における環境配慮型素材・製品の需要拡大に加え、産業用途においても石化原料からの転換や省資源化を求める要望が急速に高まっています。
 今回のN6CR設備導入により、衣料用ナイロン繊維では、これまで技術的に困難であった新たな高機能・高付加価値タイプの商品ラインナップ強化が可能となり、環境配慮型素材・製品へのニーズが高まっているスポーツ・アウトドア向け薄地織物やインナー・レッグアパレル向けなどを中心に販売拡大する計画です。
また、産業用ナイロン繊維では、自動車部品やロープ、漁網、カーペットなどの一般産業資材向けに幅広く使用される繊維において、産業分野での環境負荷の低減と持続可能な循環型の資源利用の拡大・促進につながる取り組みとなります。
 東レはお客様と当素材を使用した製品販売の取り組みを進めることで、先進的な「繊維to繊維リサイクル」ビジネスを拡大し、今後も東レグループの企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」の実現に向けて挑戦してまいります。

 東レグループは、“東レグループ サステナビリティ・ビジョン”において、「資源が持続可能な形で管理される世界」を、2050年に目指す世界のひとつとしています。資源の枯渇問題、大量のゴミによる海洋汚染、CO2排出量の抑制などのさまざまな課題を解決し、資源を有効活用する持続可能な循環型社会を実現するために、そのビジョンの実現に向けて引き続き取り組んでまいります。

 詳細については下記の通りです。

1.概要
(1)販売時期  :2023年3月(予定)
(2)生産規模  :約400トン/年
(3)売上目標  :2023年度で約8億円、2025年で約12億円

2.東レグループの「資源循環型社会の実現に向けた取り組み」


(ご参考)
 株式会社リファインバースグループについてはこちらをご覧ください。
 https://r-inverse.com/
 
以上