• HOME
  • ニュースルーム
  • 東レとChemosvitが水なしEBオフセット印刷で共同取組みを開始 ~環境低負荷な軟包装材印刷の拡大に貢献~

東レとChemosvitが水なしEBオフセット印刷で共同取組みを開始
~環境低負荷な軟包装材印刷の拡大に貢献~

facebookでシェアする twitterでシェアする Linkedinでシェアする

2022.03.22

東レ株式会社
CHEMOSVIT, a.s.


 東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)と、軟包装材コンバーティング事業を行うCHEMOSVIT, a.s.(本社:スロバキア共和国、CEO:Jaroslav Mervart、以下「Chemosvit(チェモスビット)」)は、この度、環境対応に優れる東レの軟包装用水なしEBオフセット印刷材料(版材・インキ原料)とChemosvitの軟包装材コンバーティング技術を用い、両社で軟包装材印刷時のCO2削減やリサイクル拡大の加速を目指す共同取組みを2022年1月より開始しました。
 その第一弾として、欧州で需要が高まりつつある軟包装材のモノマテリアル化に対応するため、水なしEBオフセット印刷方式により、モノマテリアルフィルムを使用したリサイクル可能な食品包装サンプルを3月に共同で製作しました。
 今後、ブランドオーナーへのPRと実用化を図りつつ、本印刷方式の適用拡大を推進してまいります。

 現在、軟包装材の印刷には、大ロットの印刷に有利なグラビア印刷やフレキソ印刷が主力技術として使用されていますが、オフセット印刷は製版に掛かる時間が短く、多品種中小ロットの印刷に適していることから、近年、少量多品種化が進む食品や消費財の包装材料印刷向けに関心が高まりつつあり、欧州を中心に採用先も増えてきています。 
水なしEBオフセット印刷方式を適用した
食品包装サンプル
 中でも水なしEBオフセット印刷は、印刷工程で有機溶剤を使用しない100%VOC(揮発性有機化合物)フリーの環境低負荷な印刷技術として注目されています。印刷時のCO2排出量をグラビア印刷対比で80%以上削減することが可能なほか、印刷現場の作業環境の改善が実現できることから、今後の有力な印刷技術として業界で期待が高まっています。

 軟包装コンバーティングの技術革新に取り組むChemosvitと、印刷材料による付加価値の創出を進める東レは、水なしEBオフセット印刷の適用拡大を共同で推進し、サステナブルな軟包装印刷技術の確立を通じて地球環境問題の課題解決を目指してまいります。
 
 

東レとChemosvitメンバーの写真 Chemosvit工場にて

<CHEMOSVIT, a.s.について>
軟包装コンバーターであるChemosvit Folie, s.r.o.を中核会社とする軟包装サプライヤーで、その8割が食品用途向けです。 電産用フィルム、樹脂やPP糸、関連機器の製造・販売、エネルギー関連事業や輸送業・ホテル事業も行っており、顧客要求に応えることをモットーに、いずれの分野でも積極的に革新に取り組んでいます。
https://www.chemosvitgroup.com/


水なし印刷サイト
https://www.toraywaterless.com/jp/
 
以  上