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ハンガリーにおけるバッテリーセパレータフィルム合弁会社設立について

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2021.10.27

東レ株式会社


 東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)は、本日、LG Chem, Ltd.(本社:大韓民国ソウル市、CEO:シン・ハクチョル、以下「LG化学」)との間で、東レ100%子会社であるハンガリーのリチウムイオン二次電池(LIB)用バッテリーセパレータフィルム製造・販売会社「Toray Industries Hungary Kft.」(略称:THU)に対してLG化学が新たに375百万ドル(約430億円)を出資し、THUを存続会社とした、持分比率50:50の合弁会社「LG Toray Hungary Battery Separator Kft.」(略称:LTHS)を設立することに合意しました。

 今回の合意では、合弁会社は現THUの現有設備で車載用LIB向けバッテリーセパレータフィルムを製造し、LGグループの欧米拠点向けに販売することを目的としています。
 また、今後の需要拡大に備え、現THU敷地内においてフィルム基材の製膜設備の増強と、コーティング加工設備の新規導入を進めていくことに加え、合弁会社設立から2年半経過後に東レ持分の20%をLG化学に有償譲渡し、以降はLG化学が経営・事業の主体を担うことにも合意しました。

 車載向けLIB用バッテリーセパレータフィルムにおいて、LG化学はコーティング技術、東レはフィルム基材の製膜技術に強みを持ち、これまでグローバルに製品を供給してきました。
 合弁会社では、LG化学、東レからそれぞれが保有するLGグループLIB用セパレータ製造に必要な技術をライセンス供与し、両社の強みを生かしてシナジーを発揮することで、大幅な成長が見込まれる車載用途に向けて高品位なLIB用バッテリーセパレータフィルムを製造します。また、LGグループの電池素材から電池製造まで一貫の垂直事業モデルのもとで安定的な販売先を確保し、事業拡大を進めます。

 なお、東レグループが日本・韓国に持つ各バッテリーセパレータフィルム関連拠点(製膜およびコーティング加工)については従来通り、東レグループが開発・生産・供給を継続し、お客様のニーズに応じた製品を提供していく考えです。

1.企業情報    
【合弁会社 概要】
(1) 名称 LG Toray Hungary Battery Separator Kft. (略称:LTHS)
(2) 本社所在地 ハンガリー Nyergesújfalu市 (ブダペスト郊外)
(3) 事業内容 バッテリーセパレータフィルムの製造・販売
(4) 出資比率 LG化学 50%、東レ 50%

【LG Chem, Ltd. 概要】
(1) 名称 LG Chem, Ltd.
(2) 本社所在地 大韓民国 ソウル市
(3) 代表者 CEO シン・ハクチョル
(4) 事業内容 石化事業、先端材料事業(電池関連材料(正極材、セパレータ等)含む)、生命科学事業、電池事業(LGES社)、その他
(5) 資本金 3,914億ウォン(約382億円)
(6) 設立 1947年1月

【Toray Industries Hungary Kft. 概要】
(1) 名称 Toray Industries Hungary Kft. (略称:THU)
(2) 本社所在地 ハンガリー Nyergesújfalu市 (ブダペスト郊外)
(3) 代表者 社長 村松 弘一
(4) 事業内容 バッテリーセパレータフィルムの製造・販売
(5) 資本金* 11千ユーロ(約1百万円)
(6) 純資産* 215百万ユーロ(約285億円)
(7) 総資産* 222百万ユーロ(約295億円)
(8) 出資比率 東レ 100%
(9) 設立 2018年4月
*2021年3月末時点


2.スケジュール
(1)出資契約締結日: 2021年10月27日
(2)合弁会社設立日: 2022年前半(予定)※
※注:合弁会社設立日については、関係規制当局からの承認等に関連する前提条件の充足完了後となります。

3.業績への影響
当社連結業績への影響については、持ち分比率50:50のLTHSの設立に伴い、投資の再評価益として約100億円(税引後)の発生を見込んでおります。
なお、本件およびその他の影響を踏まえた2022 年3月期通期連結業績予想は、現在精査中であり、業績予想の修正が必要な場合には速やかにお知らせいたします。

 
以 上