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経口そう痒症改善剤レミッチ®の用途特許に関する審決取消訴訟の判決確定について

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2021.10.25

東レ株式会社

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)は、レミッチ®に関する用途特許(特許第3531170号)の特許延長登録に関して、去る3月25日に知財高裁にて延長登録拒絶審決および延長登録無効審決の取消判決、用途特許に対する特許無効審判(無効2019-800038)審決維持(特許有効)判決を得ていましたが、このたび、これら全ての判決が確定したことをお知らせします。
 特許延長登録に関する審決取消訴訟においては、当社の主張が認められ、以下に記載の経口そう痒症改善剤における有効成分が用途特許に規定するナルフラフィンであることが認められています。

 このたびの審決取消訴訟の判決確定により、東レが医薬品製造販売承認を取得した経口そう痒症改善剤「レミッチ® 」ならびに東レ・メディカル株式会社が医薬品製造販売承認を取得した「ノピコール®」(「レミッチ®カプセル2.5µg」および「レミッチ® OD錠2.5µg」、ならびに「ノピコール®カプセル2.5µg(現在は販売を終了)」(一般名:ナルフラフィン塩酸塩))に関する用途特許について、特許およびその特許延長登録が有効であることが確認されました。

<レミッチ®の特許に関する事件概要>


 当社は、「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」の企業理念を掲げ、お客様の期待に応える革新的な製品を開発するために、継続的な研究開発投資を行い、多数の知的財産権を所有しています。今後とも必要に応じて、自社の有する知的財産を侵害から守るため、当社の基本方針である「自己の権利の正当な行使」に従い適切な対応を取り続ける所存です。


<レミッチ®について>
 レミッチ®は、東レが創製した世界初の選択的オピオイドκ(カッパ)受容体作動薬であり、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などとは異なるメカニズムで痒みを抑えることから、既存薬では効きにくい痒みに対しても有効性を示す医薬品として、開発、上市されました。

※レミッチ®は、鳥居薬品株式会社の登録商標です。
以 上