東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、この度、独立行政法人 国際協力機構(JICA、ジャイカ)と2019年度より実施してきた「ギニア国 感染対策衣普及促進事業」を2021年1月に完了し、同国の感染症対策強化への支援に対してギニア共和国保健省国家公衆衛生安全保障庁より謝意をいただきました。
東レは、2015年より同国にてLIVMOA®(リブモア®)5000感染対策タイプ(以下、「LIVMOA®感染対策タイプ」)の実証試験を実施し、2017年には同国保健省の要請に応じてLIVMOA®感染対策タイプ1万着の寄贈を行うなど、緊密な連携を続けてまいりました。本事業は、これらに続く国際協力事業としてJICAより「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」の採択を受け、同機構の協力を得て実現したものです。
ギニア共和国では、2016年のエボラウイルス病アウトブレイク制圧以降も小規模な再発があり、他にもマラリア、麻しん、黄熱病、髄膜炎、ラッサ熱等が継続発生しています。2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大防止対策も加わり、医療・保健従事者に対する業務上の安全性向上と業務負担軽減が急務となっています。
東レは本事業を通じ、同国において、安全性と快適性を高いレベルで両立したLIVMOA®感染対策タイプを提供し、医療従事者等を対象に感染リスク管理に関する講義と感染対策衣の着脱訓練を実施することで、同国の感染症対応能力強化に貢献するとともに、その普及・適正利用を促進しました。