当社元従業員による不正行為について

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2021.04.28

東レ株式会社


 このたび、当社元従業員が販売先との間で不適切な取引を行っていたことが発覚いたしました。
 当社において、このような事態が生じたことは誠に遺憾であり、関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。
 今回の事案を受け、当社では役員から従業員まで全員であらためてコンプライアンスの意識を徹底し、企業行動指針のひとつに掲げる「倫理と公正」を体現すべく、今後一層、社会的規範の遵守はもとより、高い倫理観と強い責任感をもって公正に行動し社会の信頼と期待に応えることに努めていく所存です。


1. 不適切な取引の概要
 本件は、当社の元従業員が、担当する繊維(糸)を販売する商流において、糸加工の業務委託に関連し長年にわたり当該業務代金を委託先から自らに環流させ着服した不正行為です。社内調査では、現在までに約2億5千万円の着服を確認しています。
 また、当該商流の一部において、本来あるべき時期よりも早期に販売先に対する売上を計上するという不適切な会計処理があることも確認されましたが、業績に与える影響は軽微と考えています。

2. 当社の対応について
 上記の不正行為が明らかになったため、当該元従業員を本年4月27日付で懲戒解雇処分といたしました。また、今後、不正行為の全容が判明次第、社内関係者についても厳正な処分を行ってまいります。
 なお、元従業員については、外部弁護士を起用して、更なる事実調査を行うとともに、刑事告訴すべく警察にも相談をしております。
 現在も本事案について調査を継続しておりますが、公表すべき事項が確認できた場合は速やかに公表いたします。

以 上