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令和2年度 第61回 東レ科学技術賞 第61回 東レ科学技術研究助成 第52回 東レ理科教育賞 の決定について

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2021.02.16

公益財団法人 東レ科学振興会
〒103-0021中央区日本橋本石町3-3-16
TEL. 03-6262-1655(天津)

公益財団法人 東レ科学振興会(会長 日覺昭廣)は、第61回東レ科学技術賞、東レ科学技術研究助成および第52回東レ理科教育賞を次のとおり決定しました。

○東レ科学技術賞 東京大学名誉教授
東京理科大学生命医科学研究所教授 松島 綱治 氏
東京大学大学院工学系研究科教授 野崎 京子 氏
○東レ科学技術研究助成 北海道大学遺伝子病制御研究所教授 茂木 文夫 氏 ほか9名
○東レ理科教育賞
 文部科学大臣賞
岐阜県立多治見高等学校教諭 佐賀 達矢 氏
ほか理科教育賞2名、佳作 4名、奨励作2名、
理科教育賞・企画賞 10 名

詳細は添付一覧表のとおりです。
 贈呈式は3月15日、東京・丸の内の日本工業倶楽部で行います。

 東レ科学技術賞は科学技術で優れた業績をあげた方の表彰、東レ科学技術研究助成は科学技術の基礎的、萌芽的研究を行っている若手研究者への資金援助で、募集は76学協会および当会の推薦人の推薦により行っています。東レ理科教育賞は公募で、創意と工夫によって著しい教育効果をあげた中学校・高等学校等の理科の先生を表彰しており、今年度は企画賞を新設して企画段階の表彰を開始しました。

 東レ科学技術賞2名の業績と東レ理科教育賞文部科学大臣賞の受賞内容は次のとおりです。

1.東レ科学技術賞
松島 綱治氏  炎症制御因子研究を通した免疫難病治療への貢献
炎症は生体組織の損傷に対する生体防御機構の一つである。氏は炎症制御因子 IL-8 を発見し、炎症時の白血球浸潤の機序を明らかにした。さらに、炎症制御因子の研究を基盤として、成人 T 細胞白血病の治療薬の開発をはじめ免疫難病の治療に貢献したことが高く評価された。

野崎 京子氏  有機合成化学を基盤とする重合触媒の開発
氏は、医農薬などの低分子の精密合成に用いられる触媒的有機合成の手法を高分子合成に適用し、官能基含有ポリオレフィンや二酸化炭素を原料とする高分子などの新規高分子合成に顕著な業績を挙げた。これらの新材料は環境負荷が低い材料として幅広い応用が期待される。

2.東レ理科教育賞文部科学大臣賞
佐賀 達矢氏  身近な川でできる小さな自然再生の実践
高等学校の総合的な学習の時間において、生徒自らが身近な河川で「小さな自然再生」に取り組み、その効果の科学的検証を行う。学会等での発信、地域活動を通して生徒が大きな達成感を得ていること、および、人間活動から得られる利益と環境への配慮を総合的に学習する教育効果が高く評価された。

以上