東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)はこのたび、快適性を追求する使い切り保護服LIVMOA®(リブモア®)シリーズの新商品として、耐水圧タイプLIVMOA®4000(リブモア®4000)を2021年1月より、クリーンルーム対応滅菌タイプLIVMOA®CL(リブモア®CL)改良版を2021年2月より発売します。まずは国内で展開し、順次海外市場向けにも販売を進める予定です。
LIVMOA®4000は、化学防護服のJIS規格タイプ5および6に適合し、当社独自のSMS製法※1を用いることにより、粉じん防護性に加えて従来のSMS製法では難しかった耐水圧1,000mmH2O※2を実現しながら、通気性を有する新しいタイプの防護服です。メルトブロー層に特殊耐水層を設けることで、粉じんや水の浸入を防ぎつつ、約10cc/cm2・secの通気性を合わせ持つことに成功しました。また、日本国内当社工場で生地を生産することにより、安定した製品供給体制を構築します。LIVMOA®4000は、従来の高通気タイプ(LIVMOA®2000、LIVMOA®3000シリーズ)では対応できなかった廃棄物処理場など耐水性を必要とする作業現場※3での使用が可能となります。実際に着用テストにご協力いただいたユーザーからは快適性に加え生地が柔らかく着心地が良いなど高い評価をいただいています。
LIVMOA®CL改良版は、公益財団法人神戸医療産業都市推進機構(兵庫県神戸市、理事長:本庶佑)細胞療法研究開発センターの監修を受け2019年に発売したLIVMOA®CLを実際にご使用いただいた公的研究機関やアカデミアなどのご使用者の声を反映させ、着用性向上のためにマスクカバーを一体化、ゴーグルとのフィット感を高めるためにフード開口部分の面積適正化し、腕や足部分をスリム化させることで動きやすさを高めるなどの改良を加えることで使いやすさをさらに向上させました。
LIVMOA®シリーズは2017年に高通気シリーズLIVMOA®3000を発売してから、ギニア共和国におけるエボラ出血熱感染予防対策に使用されている感染対策タイプLIVMOA®5000、クリーンルーム対応滅菌タイプLIVMOA®CLと、作業環境に応じたラインナップを拡充してきました。今回新たに開発したLIVMOA®4000とLIVMOA®CLの改良版を新たに加えることで、さらに多くの作業現場でそれぞれの環境に適した製品を安全・快適にご使用いただけます。
東レは、中期経営課題“プロジェクト AP-G 2022”における基本戦略の一つとして「成長分野でのグローバルな拡大」を掲げ、医療の質向上・医療現場の負担軽減、健康長寿、人の安全に貢献するライフイノベーション事業拡大プロジェクトを推進しています。LIVMOA®シリーズの国内外での展開を加速するとともに、保護服を着用して働く方の安全性と快適性の更なる向上の実現に貢献してまいります。
※1メルトブロー不織布をスパンボンド不織布で挟んだ多層不織布
※2本商品は縫い目部分にシームテープを貼っておりません。縫い目部分の耐水圧は1,000mmH2O未達です。
※3廃棄物処理施設のダイオキシン類対策で使用する防護服は、現場の環境に応じた商品をユーザーの責任においてご選定ください。
【構造】
緻密性の高い特殊耐水層(ポリプロピレンメルトブロー不織布)を耐久性の高いポリプロピレンスパンボンド不織布で挟み込んだ3層構造。