<語句説明>
1)X線シンチレータパネル:
X線等の放射線によって励起され、蛍光(シンチレーション)を発光する物質であるシンチレータをパネル状にしたX線撮影装置の部材。酸硫化ガドリニウム、ヨウ化セシウム等が一般的に用いられる。
2)CsI:
タリウム賦活ヨウ化セシウム。光の透過性が良好で高い輝度が得られるが、真空蒸着による形成や吸湿による特性劣化を防ぐための防湿シーリングが必要なため高コストとなる。
3)GOS:
テルビウム賦活酸硫化ガドリニウム。基材に塗布するだけで製造可能である簡便な構造である故に、低コストかつX線に対して高安定性・高耐久性という特性を持っているが、CsIと比較して輝度が低い。
4)セル方式シンチレータ:
X線を可視光に変換するシンチレータ物質が隔壁によって区画されたもの。隔壁によって可視光の拡がりが抑制されるため、非常に鮮明なX線画像を得ることができる。