東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、この度、容易に変形できる優れた柔軟性と変形させても元通りに戻る高い復元性を両立した伸縮性フィルムを開発しました。本開発品は加工適性も優れており、折り畳みや巻き取り可能なディスプレイ、ウェアラブルデバイスなどの幅広い分野への適用が期待されます。現在、量産技術確立を進めており、今後、2020年を目処に本格展開を行います。
近年、折り畳みや巻き取りが可能なディスプレイや、衣服や肌に装着させて生体情報を収集するウェアラブルデバイスが実用化されています。これらのデバイスは、様々な環境下で繰り返し変形した時の復元性、衝撃吸収性などを必要とするため、容易に変形できる優れた柔軟性と変形させても元通りに戻る高い復元性を両立するフィルムが求められています。しかし、従来技術では柔軟にしようとすると、復元性に必要な分子構造上の“つなぎ止める部分"が不足し、柔軟性と復元性がトレードオフの関係になるため、両立させることは困難でした。
東レは、独自のポリマー設計と製膜技術を用いることで、非常に柔軟で変形させても元通りに復元する伸縮性フィルムを開発しました。さらに、低温から高温の幅広い温度範囲でこの特性を維持することも確認しています。また、このフィルムはフィルム表面への塗布、印刷、貼り合わせなど様々な加工に求められる、耐熱性、印刷適性(密着性)、表面形状の自由度を有しており、今後、各種デバイスへの適用が期待できます。
今回開発した伸縮性フィルムの特徴は下記の通りです。