「ホワイト物流」推進運動への参画と自主行動宣言の提出について

facebookでシェアする twitterでシェアする Linkedinでシェアする

2019.09.06

東レ株式会社

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、国民生活や産業活動に必要な物流機能を安定的に確保するとともに、経済の成長に寄与することを目的とした「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、自主行動宣言を提出いたしました。

1.「ホワイト物流」推進運動とは
 ホワイト物流とは、深刻化が続くトラック運転者不足に対応し、国民生活や産業活動に必要な物流を安定的に確保するとともに、経済の成長に寄与することを目的とした運動です。トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化、女性や60代以上の運転者等も働きやすい、より「ホワイト」な労働環境の実現を目指します。2019年4月に経済産業省・国土交通省・農林水産省が上場会社・各都道府県の主要企業約6,300社に参加の呼びかけを開始しました。

2.東レの自主行動宣言について
 当社は、深刻化している物流危機を克服するため、以下の自主行動を宣言し、物流環境改善に取り組んでまいります。

取り組み項目
取り組み内容
物流の改善提案と協力 トラック運転者の拘束時間増につながる附帯作業などの削減について真摯に対応します。
パレット等の活用 荷役時間削減のため、リフト荷役が可能な荷姿(パレット等)の拡大を図ります。
リードタイムの延長 輸送距離に応じた十分なリードタイムを確保します。
法令遵守状況の考慮 契約する物流事業者を選定する際には、関係法令の遵守状況を最優先事項として考慮します。
働き方改革等に取り組む物流事業者の積極的活用 働き方改革、輸送の安全性向上、物流品質改善に取り組む物流事業者を積極的に活用します。
異常気象時等の運行の
中止・中断等
異常気象、地震等が発生した場合は、トラック運転者の安全を最優先事項として考慮します。



3.近年の東レの取り組み
 当社は、物流におけるCO2排出量の削減、トラック運転者不足に対応すべく、モーダルシフト(トラックから鉄道・海運輸送への輸送手段変更)を推進するとともに、輸送車両の変更などによる物流効率化にも積極的に取り組んでいます。

2011年 国土交通省と鉄道貨物協会から「エコレールマーク取組企業」に認定。同時に、ポリエステル繊維製品「東レ テトロン®」が「エコレールマーク商品」の商品認定を獲得。
2016年 新たにPBT樹脂製品「トレコン®」が「エコレールマーク商品」の商品認定を獲得。
2017年 工場間の原料輸送において、ホッパー型の特殊車両から汎用性のあるコンテナ型車両に変更。往復で異なる原料の輸送を可能とすることで、CO2排出量を従来比28%削減。
2018年 国土交通省から「平成29年度エコシップ・モーダルシフト優良事業者」として認定され「国土交通省海事局長表彰」を受賞。

 東レは今後も、取引先や物流事業者との相互理解と協力のもと、企業の社会的責任の一環として物流環境の改善に積極的に取り組み、持続可能な物流の実現を目指してまいります。