京都の夏の風物詩として知られる祇園祭ですが、昨年は記録的猛暑のために花傘巡行が中止されるなど、開催中の暑さ対策が求められています。これを受け京都市では、環境省の「熱中症予防対策ガイダンス策定に係る実証事業(※2)」を活用し、今年の祇園祭において暑さ対策をモデル的に実施し、今後の普及活動に向けた効果検証を行うことを発表しています(※3)。
東レは、このモデル的効果検証へ協力する民間事業者の一つとしてこの活動に携わります。東レの開発したテキスタイル素材サマーシールド®は、優れた遮熱効果を実現するラミネート加工ポリエステル織物です。特殊な三層構造によって、遮光率100%、UVカット率99%以上(※4)を達成しており、一般的なテント素材に比べ、生地下の温度の上昇を約4℃~7℃抑えることができます(※4)。2層目の白色フィルムで紫外線を反射し、3層目(裏面)の黒色フィルムで可視光と赤外線の透過を抑えることで、より高い遮熱効果を実現しました。この特性を活かし、サマーシールドの活躍の場は、テント、日傘、帽子、ベビーカーの幌など、日常のあらゆるシーンに広がっています。今後、屋外イベントやスポーツ観戦時の猛暑対策品への展開・普及を目標としています。
東レは今後も、高機能素材サマーシールド®を積極的に提案し、身の回りの用途へ広く展開していくことで、効果的な暑さ対策を推進し、夏場の快適な活動に貢献していきます。