オリックス株式会社(本社:東京都港区、社長:井上 亮、以下「オリックス」)、東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)、中国本土で上下水道運営ビジネスを展開する中国水務集団有限公司(本社:香港、以下「中国水務」)は、このたび、中国で飲料水の処理設備を製造・販売する合弁会社「江西銀麗直飲水設備有限公司」(本社:江西省、以下「江西銀麗」)を設立しますのでお知らせします。
オリックス、東レ、中国水務の3社は、中国での水事業における多領域での協業を目的とし、2018年6月に戦略提携協議書を締結しました*1。本提携の具体的な取り組みとして、江西銀麗を通じて、飲料水処理設備に東レの膜ろ過技術を導入し、水道から直接飲用に適した水を供給する設備を製造・販売します。今後中国政府から水関連商品の製造・販売ライセンスを得たうえで、中国水務の中国国内における水事業ノウハウやネットワークを生かし、学校や病院などの公共施設、ホテル、オフィスビル、マンションなどへの設備導入を図ります。
中国では、浄水場における上水の管理状態や配管など給水設備の老朽化といった問題のため、水道水を直接飲用せず、ウォーターサーバーや家庭用浄水器の利用、一度加熱した水道水の飲用などの習慣がありますが、近年、蛇口から直接飲める水需要が高まっています。
中国水務は、中国の地方都市において上下水道施設の運営・管理を行うほか、インフラ整備を含む周辺業務を手掛ける総合水処理事業会社で、香港証券取引所に上場しています。主に江西省、河南省、広東省など中国南東部から中央部を中心に13省・3直轄市の60以上の地方都市において広域に、水処理設備の製造、配管工事、給水、メンテナンスまでの浄水供給サービスをワンストップで提供しています。
オリックスは、1981年に中国における初のリース会社を設立以降、日本および海外で培ってきた経験やノウハウを活用し、中国で金融サービス事業を展開してきました。東レは、1980年代から中国市場での水処理膜ビジネスを展開し、2007年からは家庭用浄水器のトレビーノ®を中国市場で発売を開始し、蛇口直結型を中心とする商品を展開中です。オリックス、東レおよび中国水務は、今後も各社のリソース、専門性、優位性を最大限発揮できる協業を推進してまいります。