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世界最高水準の植物由来原料比率を実現した スエード調人工皮革「Ultrasuede® BX」を発売

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2018.11.20

東レ株式会社

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、この度、植物由来原料をポリエステルとポリウレタンの一部に使用することで、世界最高水準となる約30%の植物由来原料比率を実現したスエード調人工皮革 「Ultrasuede® BX」(ウルトラスエード ビーエックス)を開発し、2019年1月に発売します。
 部分植物由来のポリウレタンを使用したスエード調人工皮革は、本製品が世界で初めてです。
 東レは、「Ultrasuede® BX」を高い感性と機能性を兼ね備えた環境配慮型素材として、自動車、ファッション、インテリアなどの幅広い用途に販売し、2019年度に5億円、5年後の2023年度に30億円の売上を目指します。

 スエード調人工皮革は、ポリエステル極細繊維の三次元絡合構造体にポリウレタンを付与したものに、スエードタッチを発現するため表面に起毛加工を施して製造します。
 今回開発した「Ultrasuede® BX」は、サトウキビ廃糖蜜から製造したエチレングリコールを原料としたポリエステルと、非可食のトウゴマから得られるひまし油からなるポリオールを原料の一部に使用したポリウレタンを用いることで、植物由来原料比率を世界最高水準の約30%に高めたスエード調人工皮革です。
 これまで、植物由来原料を使用したポリウレタンは、耐久性が低くなるなど物性面・風合い面の課題があり、スエード調人工皮革用途に用いることが出来ませんでした。これに対して東レは、独自のポリマーから素材構造までの設計技術と、ポリウレタンの凝固技術により、高い植物由来原料比率と、良好な質感や高い耐久性、通気性、イージーケア性などの機能性を合わせ持つ「Ultrasuede® BX」の開発に成功しました。

 Ultrasuede®は、東レの先端テクノロジーによる多彩な商品群を特長とするジャパン・クオリティの先端素材として、グローバルに展開するスエード調人工皮革です。1970年の開発以来、技術革新を繰り返し、ファッションやインテリアのみならず、自動車や航空機の内装、スポーツギア、スマートフォン、モバイル機器のアクセサリーなど、最先端のアプリケーションに対応する高感性・高機能マテリアルとして採用が広がっています。
 また、環境に配慮したサステナブルな製品開発にも注力しており、2016年から植物由来ポリエステルを使用した「Ultrasuede® PX」(ウルトラスエード ピーエックス)を展開しています。今回、「Ultrasuede® BX」をラインナップに加えることで、サステナビリティとクリエーションの両方を実現するスエード調人工皮革の展開をさらに拡大します。

 東レは今後も、Ultrasuede®を「美しき可能性」に向けて進化させてまいります。

以 上