韓国におけるエアフィルター事業の拡大と 合弁会社設立について

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2018.10.16

東レ株式会社

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、このたび、浄水器・空気清浄機等の販売事業を行うチャンホナイスグループ傘下のMCM株式会社(本社:韓国鎮川(ジンチョン)郡、以下「MCM」)との合弁会社を、韓国に設立することを決定し、10月初旬より稼働を開始しました。資本金は60億KRW(約6億円)、出資比率はMCMが60%、東レが40%です。
 新会社(社名:M&T Engineering Co. Ltd.,、以下「M&TE社」)においては、MCMの組立加工技術・自動化ノウハウと、東レの有する繊維・濾材からユニットまでの一貫設計と開発技術との融合により、韓国市場での事業拡大および韓国グローバルメーカーへの供給に必要な高性能フィルターの現地生産体制を構築します。

 チャンホナイスグループは、韓国浄水器市場における高シェアを獲得しており、主要販売先は韓国グローバルプレーヤーの他、約60ヵ国へ輸出するなど、広く事業展開しています。
 東レは、これまで中国の繊維製造拠点である東麗合成繊維(南通)有限公司(略称:「TFNL」)において、2012年よりエアフィルター用不織布の生産を開始し、深刻な社会問題となっている大気汚染対策に貢献すべく、中国GB規格(※)に適応したフィルターの現地生産供給体制を構築してきました。

 新会社M&TE社は、TFNL製の高性能なエアフィルター用不織布を使用したフィルターの組み立てを韓国で行うことで、大手家電メーカー、自動車メーカーへの直接参入を通じ、韓国および世界への展開を加速させます。

 エアフィルターの世界需要は、今後もアジア・新興国を中心に拡大していくと予測しています。中でも韓国市場は、今後も着実な成長が見込める空気清浄機用途に加え、自動車・家電など様々なグローバルプレーヤーによるフィルターの世界的な広がりが見込めることから、重要なターゲット地域の一つです。
 東レおよびMCMは、今回設立するM&TE社をエアフィルター事業におけるグローバル展開の拠点として位置づけ、韓国のお客様への対応を強化するとともに、さらなる用途展開を模索し、両社の優位性を生かした戦略を実行してまいります。


以 上
(※)中国GB規格
空気清浄機の初期性能・性能寿命に関する中国国家標準規格。

《ご参考》各社概要

1.M&TE社 (新合弁会社)
(1) 名称 M&T Engineering Co., Ltd.
(2) 所在地 韓国/鎮川(ジンチョン)郡  MCM Co., Ltd.敷地内
(3) 代表者 代表取締役社長 キム・ジンス(Jinsoo Kim)
(4) 事業内容 エアフィルターの組立・販売
(5) 資本金 60億KRW (6億円)
(6) 設立年月 2018年10月
(7) 出資比率 MCM社:60%、東レ:40%
2.東レ株式会社
(1) 所在地 東京都中央区
(2) 代表者 代表取締役社長 日覺 昭廣
(3) 事業内容 繊維、機能化成品、炭素繊維複合材料、環境・エンジニアリング、
ライフサイエンス、その他の製造・販売
(4) 資本金 1,479億円
(5) 設立年 1926年
(6) 売上高 22,049億円(2018年3月期)
3.株式会社MCM
(1) 所在地 韓国/鎮川(ジンチョン)郡
(2) 事業内容 浄水器フィルター、ROフィルター等の製造販売
(3) 資本金 15億KRW
(4) 設立年 2009年
(5) 売上高 463億KRW(2017年)
上:昨日(10/15)に行われたテープカット式典の様子。
上:昨日(10/15)に行われたテープカット式典の様子。

右から

 
M&TE社 
  理事 アドバイザー Im Gap-chol氏(MCM社 副社長)
ChungHoNaisグループ
  オーナー William Joung氏
東レ(株)
  専務取締役
  水処理・環境事業本部長 大谷 洋
東レ(株)
  環境・アメニティー製品事業部門長 橘 真一