東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺 昭廣)は、この度、衣料用・産業用の各分野へ販売するナイロンおよびポリエステルの糸(長繊維)・綿(短繊維)、アクリル綿(短繊維)ならびにポリエステル長繊維不織布について、2018年9月出荷分から価格改定(値上げ)を実施します。
値上げ幅は、ナイロン糸・綿で+10円/kg、ポリエステル糸・綿・不織布で+10円/kg、アクリル綿で+70円/kgです。
現在の合繊原料の価格動向は、ポリエステル原料の高純度テレフタル酸、ナイロン原料のカプロラクタムおよびアクリル原料のアクリロニトリルが高騰し、今後も高値圏での推移が予想されています。
このような環境下、東レは「トータルコスト競争力強化(TC)プロジェクト」を推進し、固定費および比例費のあらゆる項目について徹底的な費用削減・効率化の自助努力を続けてきました。しかしながら、現在の合繊原料価格の急速かつ大幅な高騰はこれらの努力で吸収できる範囲を超えており、安定した品質での商品供給や、さらなる高付加価値品の開発・提案をおこなう体制の維持・推進のためにも、今回の値上げ実施を決定しました。