東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:日覺 昭廣)は、菅公学生服株式会社(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:尾﨑 茂)、株式会社ダイイチ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役会長:鈴木 一男)と共同して、エコディア®PETを用いた高視認服を作成しました。この高視認服は、計400着を横浜市へ提供し、市内の小学生や交通ボランティア、市職員など路上で活動する様々な方々に着用していただく予定です。
横浜市では、近年、事故の発生件数は減少傾向にありますが、高齢者や子ども達の交通安全の推進等に引き続き取り組んでいました。
一方、同市では、文部科学省の委託を受けて、昨年度から「はまっ子未来カンパニープロジェクト※1」に取り組み、市立学校の児童・生徒のキャリア教育や起業家精神の育成を進めています。
今回、これらの状況を踏まえて東レは、公民連携の取り組みを「共創フロント※2」に提案しました。そのうえで、このプロジェクトに参加し、取り組みの方向性が合致した横浜市鶴見区の下野谷小学校4年生の児童の皆さんと連携しました。児童の皆さんには、高視認服に親しんでもらえるように、オリジナルマークを考えてもらうと同時に、環境問題や交通安全等について出張授業を実施しました。オリジナルマークの考案にあたっては、日ごろ社会で活躍する専門家のアドバイスや指摘を参考に、一度出したアイデアを修正してもらうなど、企業や社会の視点も意識したキャリア教育につなげました。高視認服は、子ども向け・大人向けを作成し、4年生の皆さんの登下校時や校外学習などの場で活用するほか、学校周辺で日々子ども達のために活動する交通ボランティアの方々にも着用いただきます。
さらに、公民連携の取り組みの1つとして、下野谷小学校の皆さんに考えてもらったオリジナルマークを付した高視認服を同市道路局にも150着提供します。各区で交通安全の啓発に取り組む市の職員や交通ボランティアの方々にも着用いただき、高視認服の持つ効果やエコディア®PETによる高視認服の着心地などを実感いただきます。また、高視認服に用いた素材が、従来の石油に頼らない植物由来の素材を用いた合成繊維であることから、地球環境に配慮した活動にもつながっています。
横浜市では、12月の交通安全に関する啓発活動などの機会を捉えて、スタッフの方々に着用いただくほか、日常の啓発等でも着用いただく予定です。なお12月20日(水) 14:00~には、横浜市道路局主催のもと鶴見駅東口にて「年末の交通事故防止キャンペーン」を実施予定です。
今回、高視認服の作成にあたっては、全体の企画・調整及び生地の提供を東レ株式会社、子ども向け高視認服については菅公学生服株式会社、大人向け高視認服については株式会社ダイイチが担当し、3社共同による公民連携を実現しました。出張授業においてもこの3社で力を合わせて実施しました。
東レは、長期経営ビジョン“AP-Growth TORAY 2020”に基づき、地球環境問題や資源・エネルギー問題に対するソリューションを提供する製品・技術の開発に取り組んでいます。また、中期経営課題“プロジェクトAP-G 2019”で掲げる「グリーンイノベーション事業(GR)プロジェクト」では、環境低負荷素材の拡大及びバイオマス由来ポリマー素材・製品であるエコディア®の拡販などに取り組んでいます。今後も東レは、先進的なグリーンイノベーション製品の開発などを通じて持続可能な低炭素社会の実現に貢献し続ける所存です。