東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)は、当社の炭素繊維複合材料事業の中核におく自動車用途向け事業の拡大を図るため、自動車エンジニアリング事業を手掛ける株式会社東京アールアンドデー(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:小野 昌朗、以下「東京アールアンドデー」)の株式シェア11.7%を取得し、資本参加することを決定いたしました。
東京アールアンドデーは、自動車関連の研究開発を専門に行うエンジニアリング会社として、1981年に設立されました。傘下に炭素繊維強化プラスチック(以下「CFRP」)部品やEV・HEV駆動システムの開発・販売事業を行うグループ会社を有し、自動車全般のデザイン・設計・試作・評価を一貫して手掛ける開発力を強みとしています。
東レグループの炭素繊維複合材料事業では、需要旺盛な自動車用途向け事業を航空・宇宙用途とともに今後の主力用途として位置づけています。日本・アジアにおいては、2013年に東レ・カーボンマジック(所在地:滋賀県米原市)およびCarbon Magic (Thailand) Co.,Ltd(所在地:タイ王国チョンブリ県)を子会社化し、自動車用途を中心とするCFRP設計・開発戦力を向上させるとともに、量産体制の強化・拡充を図り、炭素繊維から中間基材、成形品に至る強固なサプライチェーン構築を推進してきました。
東レと東京アールアンドデーは、今回の資本参加を機に両者の業務提携を進め、東レグループが保有するCFRPおよびその他材料技術と、東京アールアンドデーグループが保有するエンジニアリング技術を融合させることで、自動車メーカーに対して新たなソリューションの提案を図ってまいります。
東レは、中期経営課題“プロジェクトAP-G2019”における炭素繊維複合材料事業の重要課題として、「成長分野での事業拡大、新製品開発による新規需要の創出」を掲げています。中でも、飛躍的な増加が見込まれる自動車用途向け需要を確実に取り込むことにより、炭素繊維複合材料事業の更なる拡大を目指します。