東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)の部分植物由来原料を使用したエコディア®PTT複合繊維(長繊維糸)およびテキスタイルは、このたびエコマーク商品に認定されました。これらのエコディア®PTT繊維製品は、米国ダウ・デュポン特殊化学品事業部門が製造し、デュポン・スペシャルティ・プロダクツ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:田中 能之、以下「デュポン・スペシャルティ・プロダクツ」)が供給する部分植物由来ポリトリメチレンテレフタレート(以下「PTT」)樹脂 デュポン™ソロナ®ポリマーを使用したものです。
今回、エコディア®PTT複合繊維およびテキスタイルは、エコマーク商品類型No.104「家庭用繊維製品」の紡織基礎製品として認定を受けました。PTT繊維製品がタイプⅠ環境ラベル(日本ではエコマーク)に認定されるのは、世界で初めてです。
デュポン™ソロナ®ポリマーは、植物の糖を発酵させてつくる1,3-プロパンジオールとテレフタル酸を共重合したバイオベース合成ポリマー含有率(植物由来割合)約37%の部分植物由来PTT樹脂です。再生可能な原料を使うことにより、温室効果ガスの排出量を削減することができます。
東レのエコディア®PTT複合繊維は、デュポン™ソロナ®ポリマーを使用した部分植物由来素材です。東レはこれまで、PTT複合繊維によるテキスタイルをソフトなストレッチ性による着用快適性を生かして、PRIMEFLEX®(プライムフレックス)ブランドとしてスポーツアパレル向けなどに展開しています。
昨今、環境への意識の高まりから、欧米のスポーツ・アウトドア分野をはじめ、カジュアルやファッション分野のアパレルブランドからも環境配慮型素材に対する要望が高まっています。これらの分野では、これまでも植物由来原料を使用した素材は有りましたが、国際標準規格等に基づく、適合性評価や信頼性確保の考え方が浸透しておらず、高い環境性能を持った素材を十分に訴求することが出来ませんでした。今回、エコディア®PTTがタイプⅠ環境ラベルの認定商品となったことで、東レはPRIMEFLEX®を、機能性と感性に加えて、信頼性の高い環境性能を備えた快適素材として、スポーツ・アウトドアから、カジュアル、ファッションまで幅広い分野に向けて展開を強化してまいります。
今後も両社は、信頼性の高い環境配慮型素材の展開により、先進的な環境性能を持つ素材の社会への浸透を図ることで、持続可能な低炭素社会の実現に貢献してまいります。