寧波長陽科技社に対する新たな特許侵害訴訟提起について

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2017.08.23

東レ株式会社

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)は、本年8月16日に中国深圳市中級人民法院へ寧波長陽科技社(以下、長陽社)を被告として特許侵害訴訟を提起しました。本件訴訟は、東レが所有する「ポリエステルフィルム ルミラー®」に関する中国特許第200580038463.6号に基づき、長陽社に対してLCDバックライトに関連する反射板用白フィルム(対象製品番号:DJX188、DJX225B、DJX250B、DJX250P及びDJX300P)の中国における製造販売差止と、損害賠償を求めるものです。
 本件特許は、白色ポリエステルフィルムにおいて、熱収縮率を特定の範囲とすることを特徴としており、LCDバックライト反射板用ポリエステルフィルムを広くカバーするものです。東レが製造・販売する「ポリエステルフィルム ルミラー®」反射板用ポリエステルフィルムは、当該技術及びその他多数の関連特許に基づくものであり、世界中でバックライト液晶テレビの材料として広く利用されています。

 なお、東レは本年5月25日にも、東レが所有する中国特許第201180005983.2号に基づき、長陽社に対してそのDJX300Pの中国における製造販売差止と損害賠償を求めて提訴しておりますが、この度、東レが所有する中国特許第200580038463.6号に基づき、対象製品を追加した更なる訴訟提起に至ったものです。

 東レグループは、「素材には、社会を変える力がある」との信念のもと、お客様の期待に応える革新的な製品を開発するために、継続的な研究開発投資を行い、多数の知的財産権を所有しています。今回の提訴は、長年中国で積極的に事業展開を行ってきた東レグループにとって、重要な特許発明を法律に基づいて保護するためであると共に、これにより、フィルム産業の健全な発展とイノベーション促進にも役立つものと考えています。
 東レグループは今後とも、必要に応じて、自社の有する知的財産を侵害から守るため、東レグループの基本方針である「自己の権利の正当な行使」に従い適切な対応をグローバルに取り続けていく所存です。

以上