「ニューハウスプロテクト®SE」の発売開始について

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2017.05.26

東レ・メディカル株式会社

ニューハウスプロテクト®SE
 東レ・メディカル株式会社(本社:東京都中央区、社長:田辺信幸)は、本年1月に薬事承認を取得し、2月に「血管内血栓異物除去用留置カテーテル」として保険適用された「販売名:ニューハウスプロテクト®SE」を5月中旬より発売致します。

 一般的に、癌などの腹部腫瘍や出産の際には深部静脈血栓※1が発生することがあります。「ニューハウスプロテクト®SE」 (医療機器承認番号:22900BZX00014000)はこのような場合に、総腸骨静脈などに浮遊する血栓を捕捉または除去する目的で、血管内に一時留置するバスケットフィルター付きのカテーテルです。
 下肢や下腿の静脈に形成された血栓は、肺に詰まると呼吸困難や胸痛、時には心臓停止を引き起こすことがあり、肺血栓塞栓症と呼ばれる重篤な病気を発症します。この肺血栓塞栓症の発症を防ぐため、骨盤領域の静脈などに浮遊する血栓をバスケットフィルター部分で捕捉し、カテーテルから血栓溶解薬等を注入することによって捕捉した血栓を溶解します。

 弊社では、従来より同じ「血管内血栓異物除去用留置カテーテル」である「ニューハウスプロテクト® 」(高度管理医療機器、医療機器承認番号:21300BZZ00623000)を販売して参りました。この度、本治療に精通する臨床医の先生方のご要望を踏まえ、バスケットフィルター部分に形状記憶合金を採用し形状安定性を向上させた「ニューハウスプロテクト®SE」を後継品として販売開始します。

 弊社は、新たに発売開始した「ニューハウスプロテクト®SE」と、静脈血栓の予防に用いる医療用弾性ストッキング「ファインサポート®」「弾性ストッキングT」のラインナップで、引き続き静脈血栓の予防と治療において良質で高度な医療をサポートして参ります。


 
■ 製品概要
販売名  ニューハウスプロテクト®SE
承認番号  22900BZX00014000
医療機器クラス分類  高度管理医療機器 クラスⅣ
特定保険医療材料区分 133 血管内手術用カテーテル (7)血管内決戦異物除去用留置カテーテル
①一般型
償還価格 124,000円
製品特長 ・バスケットフィルター部に形状記憶合金を採用、血管内留置中の変形を軽減。
・先端部にピッグカテーテルを採用、血管側枝への迷入リスクを軽減。
・カテーテル先端口より薬液注入することで、捕捉した血栓への血栓溶解療法が可能。
製品規格 カテーテル有効超700㎜/適合ガイドワイヤー0.035inch
※ニューハウスプロテクト®、NEUHAUS PROTECT®は東レ・メディカルの登録商標です。
 
■ 会社概要
東レ・メディカル株式会社
代表者 代表取締役社長 田辺 信幸
事業内容
1.医療機器の製造、販売および輸出入
2.医療関連製品の販売、輸出入
3.医薬品の販売
4.医療機器の保守管理、修理および裾付け工事
所在地 東京都中央区日本橋本町2丁目4番1号 日本橋本町東急ビル
URL http://www.toray-medical.com/
 
※1:深部静脈血栓とは
 骨盤内や足の太い静脈(足の深いところにある静脈)にできた血栓(深部静脈血栓)は、その一部が血管壁から剥がれると血液の流れにのって心臓から肺に至り、多量の血栓が肺の動脈を詰まらせた場合は急性の肺血栓塞栓症を引き起こすことがあります。この肺血栓塞栓症は、一旦発症すると死亡率が10~30%を超えると言われています。なお、肺血栓塞栓症の発症数は2006年時点で約7,900人程度存在するようです。
以上