12月9日、大阪府立大手前高校からの要請に応じ、1年生、2年生を対象に、地球環境研究所の米田所員が「世界の水問題と水処理用分離膜について~膜で分離するとは?」をテーマに出張授業を行いました。同校では、キャリア教育の一環として毎年この時期に「集中セミナー」を実施し、2日間で約70の講座が展開されます。
当社のプログラムに興味を持ち参加してくれた生徒たちからは、「分離膜の孔の計測方法」や「大学における研究と企業における研究の違い」について質問が出て、米田さんは一つ一つ丁寧に答えていました。
担当の先生からは「今、非常にクローズアップされている水問題に関わる研究成果を、実験を交えて講義いただけて意義深かったです。また、講師の大学時代の研究や、東レの研究所での生活など、生徒の進路設計の参考になる内容が盛り込まれていて大変良かったです」とお礼の言葉がありました。
また生徒たちは、以下のような感想を書いていました。
「材料という目立ちにくい分野ではあるが、確実に世の中に貢献している東レの研究者の皆さんに、尊敬の念を覚えました。自分の将来は、東レの皆さんのように、社会に貢献できるような研究者になりたいです」「企業での研究についてもっと知りたいと思いました。この講座は、私が進路を決める上で、とても貴重なものでした」
講師を務めた米田さんは「今回参加してくれた生徒たちは理系志望者が多く、また環境問題への関心も高く、炭素繊維や逆浸透膜に興味を持っていました。短い時間でしたが、これらの素材がどのようなものか伝えることができて良かったと思います」と感想を話していました。