東レ・メディカル株式会社(本社:東京都中央区、社長:田辺信幸、以下「東レ・メディカル」)は、このたび、女性用ストッキングや医療用弾性ストッキングの製造販売を手掛ける東光株式会社(本社:徳島県徳島市、社長:佐藤允男、以下「東光」)と協業し、着用快適性とファッション性を追求した医療用弾性ストッキング「ココフィー プラス™」を本年7月より発売します。
ココフィー プラス™(一般医療機器、医療機器届出番号;13B1X00015000030)は、主にリンパ浮腫の患者様が圧迫療法を受ける際に、医師の診断・指導のもと装着する弾性ストッキングです。リンパ浮腫とは、リンパ管の圧迫や狭窄のためタンパクなどを高濃度に含んだ体液(リンパ液)がリンパ管内に回収されず組織内に蓄積する症状であり、日本国内においては女性のがん治療に伴う四肢のリンパ浮腫が多く、患者数は15万人以上と推定されます。治療中の患者様は日常的に弾性ストッキングを装着する必要があり、圧迫性能はもちろん、履きやすさや装着中の快適性、さらには外出の際に履いても違和感のない肌になじむ自然な色合いなどが求められています。当社はそれらのニーズに着目し、日本人の患者様に寄り添った製品開発に取り組みました。
「ココフィー プラス™」には、東レ・オペロンテックス株式会社(本社:東京都中央区、社長:寺嶋伸一、以下「東レ・オペロンテックス」)がこのたび開発したベージュ原着のポリウレタン弾性繊維「ライクラ® T-906Hファイバー」を使用し、伸張時の快適なフィット感と装着性を実現しています。また、圧迫力が強い弾性ストッキングに従来見られた生地の光沢感(てかり)を大幅に抑え、素肌になじむ自然なベージュ色を発現することに成功しました。
さらに、装着中の快適性を追求するため、東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)が国内で製造する高吸放湿性ナイロン糸「TOREX®キュープ®」を使用し、装着中の蒸れを軽減、快適さを実現しました。
「ココフィー プラス™」の製造を担う東光は、1946年の創業以来、女性用ストッキングやファンデーション、健康肌着の分野で高い技術力・商品開発力を培ってきた専門メーカーです。特に日本人の体型に適した弾性ストッキングの製造を得意としており、独自の段階着圧設計やそれを確認する専用の着圧測定器を駆使し、さまざまな圧迫クラスに対応した製品を製造しています。今回、東レグループの高機能繊維と東光の生産技術を融合させることでメード・イン・ジャパンの新たな医療用弾性ストッキングが誕生しました。