東レ・オペロンテックス(株)(本社:東京都中央区、社長:寺嶋 伸一)は、ベージュ原着の
ポリウレタン弾性繊維「ライクラ® T-906Hファイバー」を新たに開発し、販売を開始しました。本製品は快適なフィット性と動きやすさに加えて、生地の光沢を抑え、素肌になじむ自然な色合いを表現することができる新原糸で、当社が掲げる「美と健康」戦略の一環として市場投入します。本年7月に東レ・メディカル(株)(本社:東京都中央区、社長:田辺 信幸)より発売される弾性ストッキング「ココフィー プラス™ 」での採用を皮切りに、今後幅広い用途での展開が見込まれます。
ライクラ®ファイバーは、インナーウェア、スポーツウェア、水着、ジーンズ等、伸縮性をもつ様々な衣料製品に使用されるポリウレタン弾性繊維のブランドです。繊維の収縮する力を利用して、弾性ストッキングにも採用されています。その中でも、市販品に比べ、強い圧迫力を有する医療用弾性ストッキングには、より弾性の高いライクラ®ファイバーが用いられます。
一般にポリウレタン弾性繊維は、透明で染色されないため、強い圧迫力を持つストッキングほど、装着時の伸長した生地に、特有の光沢(てかり)が現れます。例えばリンパ浮腫の圧迫療法で使用される弾性ストッキングの場合、患者様は医師の診断・指導のもとで日常的に装着する必要がありますが、現状では光沢を抑えた自然な色合いの弾性ストッキングはありませんでした。
「ライクラ® T-906Hファイバー」は、こうした課題に応えるため開発されたポリウレタン弾性繊維です。当社は、東レ・メディカル(株)と、弾性ストッキングの国内製造大手、東光(株)(本社:徳島県徳島市、社長:佐藤 允男)との協業により、光沢の現象を分析、原着技術によるポリマー開発と製品試作を重ねて、光沢を抑え、素肌になじむ自然な色合いのベージュ原着糸の製品化に成功しました。
「ライクラ® T-906Hファイバー」は、弾性ストッキング向けのように強い圧迫力を生み出す太い繊度から、汎用性に富む細い繊度まで、幅広いラインナップを揃えます。原着糸の特性を活かし、今後は脚の美しさを訴求するプレーンストッキングや、肌着等のインナーウェアへの展開が見込まれています。なお、今回の開発において当社は複数の関連特許を出願済みです。
東レ・オペロンテックス(株)は、今回の新原糸の上市をはじめ、中期経営計画「Healthy Growth 2016」に掲げた「美と健康」をテーマとする取り組みと事業展開をいっそう推進し、人々の健やかな暮らしと豊かな社会の実現に向けて貢献して参ります。
「ライクラ® T-906Hファイバー」の詳細は下記の通りです。