東レ株式会社(本社所在地:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、本年6月より、乳がん患者の皆様が治療中にも快適に着用できるハーフトップ「HugFit™(読み:ハグフィット)」を、東レ・メディカル株式会社(本社所在地:東京都中央区、社長:大志万俊夫、以下「東レ・メディカル」)を通じて販売開始します。
本製品は、公益財団法人がん研究会(所在地:東京都江東区、理事長:草刈隆郎、以下「がん研」)と東レが、2014年7月に「乳がん患者向けケアウェアの共同開発」として発表したもので、優れた装用性と防汚性や伸縮性等の機能、およびファッション性を兼ね備えた新しい患者様用ウェアです。がん研有明病院内での試着テストを繰り返し、患者様の声を反映しながら製品の改良を重ね、昨秋からの同院内でのテストセールを経て、このたびの本格販売に至りました。
がん研有明病院内での販売を開始し、国内医療機関等に順次展開を拡大する予定です。また、東レグループの公式通販サイトでの販売も計画しております。希望小売価格は1着あたり5,500円(税別)、販売計画は2016年度に1万着、3年後の2019年度には10万着を目指します。
また本製品の概要は、来る6月18日(土)に開催される日本乳癌学会学術総会(東京都江東区・東京ビッグサイト)でも発表し、同時に製品展示も行います。
乳がん患者向けハーフトップ「HugFit™」は、極細ナイロン糸とポリウレタン弾性糸の特殊複合糸を使用したニット生地「マイクロテンダー®」を使用しています。体に柔らかくフィットし、腕を上げてもずり上がりにくい仕様で患部を広くカバーし、幅広ベルトでバストを優しくホールドします。患者様から特に要望が多かった肌への擦れ感については、肌に接する側の縫い目を少なくすることで皮膚への刺激を極力低減しました。また、前開き式のイージースナップで容易に着脱することが可能です。
さらに、ナノテクノロジーによる防汚加工テキスタイル「テクノクリーン®」を使用することによって、皮膚炎治療用軟膏や患部からの浸出液を表面に染み出しにくくし、外衣への汚れを抑制するとともに、家庭洗濯でウェアに付着した軟膏などを簡単に洗い落とせるイージーケア性も備えています。
がん研および東レ、東レ・メディカルは本製品の普及に努めると共に、乳がん患者の皆様の生活の質(QOL:Quality of Life)向上を目指して、今後も貢献してまいります。
乳がん患者向けハーフトップ「HugFit™」の概要は以下のとおりです。