ディスポーザブル(使い切り)タイプの防護服は、目的や用途に応じて様々な種類があり、主な着用シーンとしてはアスベスト対策、ダイオキシン対策、除染や感染対策などが挙げられます。
当社は2011年に発生した東日本大震災をきっかけに、被災地復興の一助となるべく、除染・復興活動に従事される方々の作業負荷軽減に貢献する素材、製品の開発に取り組んできました。現場の課題の一つとして、除染作業員が着用する防護服の通気性が低いため、夏季の高温環境では衣服内の温湿度が上昇し、汗による蒸れなどで過酷な状況をもたらすという点がありました。
そのような背景の下、当社は安全性を備えつつ、快適に着用できる新しいタイプの防護服の開発に着手し、2013年には「高通気タイプ」、2014年には「防水透湿タイプ」を製品化しました。
販売実績としては、2014年8月より、福島県の除染・復興作業員向けに、「高通気タイプ」、「防水透湿タイプ」を納入しています。また、2015年10月より、原子力発電所向け低身体負荷型防護服として株式会社日本環境調査研究所へ「防水透湿タイプ」を納入、同社製品名「アララκ(カッパ)スーツ」として市販化されています。