中期経営課題

中期経営課題“プロジェクト AP-G 2022”(AP-G 2022)では、「成長分野でのグローバルな拡大」と「競争力強化」に加え、キャッシュフローの増大や、資金効率性の向上に向けて新たに「経営基盤強化」に取り組みます。この基本戦略を推進し、東レグループ全体で中長期に創出する価値を最大化し、将来にわたって持続的な成長を可能にする体制を構築します。

“プロジェクト AP-G 2022”の基本戦略

基本戦略1成長分野でのグローバルな拡大

東レグループの持つ先端材料やコア技術を活かして地球規模の社会的課題解決に貢献し、増加する需要を取り込むだけでなく、新たな需要を創出していくことにより事業を拡大します。地球環境問題や資源・エネルギー問題の解決に貢献するGR事業と、医療の充実と健康長寿、公衆衛生の普及促進、人の安全に貢献するLI事業については、それぞれ全社横断プロジェクト体制で推進します。

1. グリーンイノベーション(GR)事業の拡大 :
地球環境や資源・エネルギー問題の解決に貢献

全社横断のGRプロジェクトを推進し、軽量化材料、バイオマス由来材料、リサイクル材料、リチウムイオン・バッテリーセパレータフィルム、風力発電翼用ラージトウ炭素繊維、水処理膜、水素・燃料電池関連材料などの大型テーマに、設備投資や研究・技術開発などのリソースを重点的に配分し、積極的な事業拡大を推進します。

グリーンイノベーション事業の主な事業領域

GHG排出抑制

  • 自動車用樹脂
  • リチウムイオン電池用セパレータ
  • 航空機・自動車・風力発電翼・
    圧力容器用炭素繊維等

環境低負荷

  • 非フッ素撥水素材
  • 東レ水なし平版®

水処理

  • RO・MBR・MF/UF膜

リサイクル

  • リサイクル繊維
  • リサイクルフィルム

空気浄化

  • 集塵フィルター/ エアフィルター

2. ライフイノベーション(LI)事業の拡大 :
医療の充実と健康長寿、公衆衛生の普及促進、人の安全に貢献

健康・長寿社会のサポート、医療の質向上・医療現場の負担軽減に加え、近年増加する災害や異常気象等に対応するため、「人の安全」を対象範囲に追加し、全社横断のLIプロジェクトを推進し、事業拡大を図ります。
当社は、健康に関わる様々な社会課題に対して「素材の力」で他社にないソリューションを提供して事業拡大を図ります。

ライフイノベーション事業の主な事業領域

健康・長寿社会のサポート

  • 衛材用不織布衛材用不織布
  • バリアフリー素材バリアフリー素材
  • スポーツ素材スポーツ素材
  • 家庭用浄水器家庭用浄水器

医療の質向上、医療現場の負担軽減

  • 人工腎臓人工腎臓
  • カテーテルカテーテル
  • 医療用hitoe®医療用hitoe®
  • 医薬品医薬品

人の安全のサポート

  • 遮熱・遮光・UVカット サマシールド®遮熱・遮光・UVカット サマシールド®
  • 遮炎機能を有する不織布GULFENG®遮炎機能を有する
    不織布 GULFENG®
  • 防護服 LIVMOA®防護服 LIVMOA®

成長を支える取り組み

成長分野での事業拡大を推進するために、設備投資、研究・技術開発、新事業創出に積極的に取り組みます。

設備投資
  • 成長する事業領域を中心に積極的な成長拡大投資を実施
研究・技術開発
  • 将来の大型テーマにリソースを配分し、サステナビリティ・ビジョン実現に貢献
  • 基盤技術と固有技術を融合した総合力の強化
新事業創出

Future TORAY-2020sプロジェクト(FTプロジェクト)

  • “AP-G 2022”では、次の成長ステージを担う収益源を生みだすため、全社横断の「FTプロジェクト」を引き続き推進
  • 次の成長ステージを担う大型テーマにリソースを重点的に投入し、開発・ビジネスモデル構築を加速、 2020年代に1兆円規模の売上創出を目指す

“AP-G 2022”におけるテーマ例

水素・燃料電池関連材料

バイオマス活用製品・プロセス技術

環境対応印刷ソリューション

衛生・ヘルスケア製品

センシングデバイス関連部材

基本戦略2競争力強化

これまでグループ横断で推進してきた「トータルコストダウン」に加え、「事業の高度化・高付加価値化」と「営業現場力強化・生産現場力強化」を推進します。

1.トータルコストダウン

2.事業の高度化・高付加価値化

  • 製品の高度化
  • 製品とサービスの融合による高付加価値化
  • 社外パートナーとの連携による新たな価値の創出
  • ICTを活用したバリューチェーンの革新

3.営業現場力強化・生産現場力強化

  • 営業最前線での情報収集力、サプライチェーンへの洞察力、総合的な提案力、課題解決力を強化し、付加 価値の最大化を主導
  • 工程安定化や設備保全、生産トラブルの解決のほか、顧客要求課題に応える課題解決力を強化し、労働生 産性の持続的向上を図る

基本戦略3経営基盤強化

キャッシュフローの増大、資産効率性の向上に向けて「資金効率の改善による財務構造の強化」と「低成長・低収益事業の事業構造改革」を推進します。

1.資金効率の改善による財務構造の強化

2.低成長・低収益事業の事業構造改革

  • 低成長・低収益事業の事業構造や組織構造の改革を実行
  • 市場の成長性が低い事業、東レグループの強みを将来的にも活かすことが難しい事業については、撤退・ 縮小も選択肢とする

成長性と収益性の基準値をともに下回る事業・会社を年1回選定し、事業構造や組織構造の改革を実行

2022年度 収益目標

億円

  2019年度実績
(IFRS)
2022年度目標
(IFRS)
売上収益 20,912 26,000
事業利益 1,255 1,800
事業利益率 6.0% 7%
ROA 約7%
ROE 約9%

“AP-G 2022”為替レート前提:105円/US$
ROA=営業利益・事業利益/総資産
ROE=親会社株主に帰属する当期純利益・親会社所有者に帰属する当期利益/自己資本

2022年度 サステナビリティ目標

  2013年度実績
(基準年度)
(日本基準)
2019年度実績
(2013年度比)
(日本基準)
2022年度目標
(2013年度比)
(IFRS)
GR売上高・売上収益 4,631億円 8,201億円 10,000億円
LI売上高・売上収益 1,196億円 2,232億円 3,000億円
CO2削減貢献量 0.4億トン 5.1倍 5.3倍
水処理貢献量 2,723万トン/日 1.9倍 2.4倍
生産活動によるGHG排出量の
売上高・売上収益原単位
337トン/億円 12%削減 20%削減
生産活動による用水使用量の
売上高・売上収益原単位
15,200トン/億円 23%削減 25%削減