トップコミットメント

東レ株式会社 代表取締役社長日覚昭廣

わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します

時代を超えて社会から必要とされる企業であるために

気候変動、水不足、資源の枯渇など、私たちを取り巻く自然環境は日々厳しさを増しています。加えて人口増加や高齢化が進展していく中、次世代も含むすべての人々にとっての持続可能な社会を実現していくには、解決しなければならない課題が多数あります。「パリ協定」や国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に示された国際的な課題に対し、企業には国や地域の枠組みを越えた取り組みが求められています。

東レグループは創業以来、「社会への奉仕」を存立の基礎と捉え、1955年にはこれを社是として制定し、現在の企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」へと志を受け継いできました。これからも、時代を超えて社会から必要とされる企業であるために、「すべての製品のもとになる素材には、社会を本質的に変える力がある」という強い信念のもと、コア技術に立脚した革新的な素材の創出を通じて課題へのソリューションを提供し、社会の公器である企業として、責任を果たしていきます。

経営戦略においては、長期経営ビジョン“AP-Growth TORAY 2020”のもと、2017年度を初年度とする中期経営課題“プロジェクト AP-G 2019”に取り組んでいます。

基本戦略のひとつである「成長分野での事業拡大」では、地球規模の環境、資源・エネルギー問題の解決に貢献する「グリーンイノベーション事業」と、医療の質向上、健康・長寿社会の実現に貢献する「ライフイノベーション事業」を、全社横断プロジェクト体制で推進しています。さらに、2018年7月には「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」を策定し、2050年に向けて東レグループが目指す世界とその実現に向けた具体的な取り組み、および2030年に向けた数値目標を盛り込み、革新技術と先端材料の創出を通じて課題解決に貢献する東レグループの長期的な姿勢を示しました。

経営戦略とCSRは連動しており、事業拡大を通じた持続的成長にはCSRの視点が欠かせません。東レグループでは、CSRの推進を経営の最優先課題のひとつと位置付け、中期経営課題と推進期間を同じくする、「第6次CSRロードマップ」に基づいて、「企業倫理と法令遵守」「人権推進と人材育成」「安全・防災・環境保全」などの取り組みを推進しています。

品質保証コンプライアンスの強化について

2017年11月に東レ株式会社の子会社である東レハイブリッドコード株式会社において、製品検査データの書き換えが行われていたことを公表しました(本件の経緯と当社グループの対応状況については、CSRレポート冊子版の41~42ページでより詳しく報告をしています)。ステークホルダーの皆様には、多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

東レグループでは、「正しい知識を身に付け、部下が、同僚が、上司が、そして何よりも自分自身が正しく行動しているか、そしてそのことこそが自分の、職場の、製品の、会社の価値を高め、社会に貢献することにつながるか」ということをすべての役員・社員が意識し、品質保証コンプライアンスにおいても「正しいことを正しくやる、強い心」をもって今後の企業活動に取り組んでいく所存です。

本レポートでは、すべてのステークホルダーの皆様に、東レグループのCSR活動をよりよくご理解いただくために、2017年度の成果や取り組み状況をまとめました。多くの皆様にご一読いただければ幸いです。

2018年9月