経営のマテリアリティ

― 持続的な価値創造に向けた重要課題 ―

東レグループは、長期経営方針 “TORAY Challenges 2035” の実現に向け、事業環境の不確実性が高まる中でも社会から必要とされ続ける企業であるために、経営として優先的に取り組むべき重要課題を「経営のマテリアリティ」として定義しています。
これらは、従来のCSRの枠組みにとどまらず、事業戦略、投資判断、経営基盤強化を貫く判断軸として位置づけるものです。

経営のマテリアリティ①「社会課題と不確実な事業環境の変化を機会に変える価値創造」

環境・資源制約の深刻化、規制強化、技術革新、地政学的変化などにより、事業環境の不確実性は一層高まっています。東レグループは、こうした変化をリスクとして捉えるだけではなく、社会課題・市場ニーズを起点とした成長機会として捉え、新たな価値創造につなげます。高付加価値化や次世代事業の創出を通じて、資本効率と持続的成長の両立を目指します。

取り組みの方向性

  • 成長領域:環境・エネルギー/半導体/宇宙・防衛/モビリティ/健康・長寿 等
  • 社会課題・市場ニーズ起点の次世代事業創出、高付加価値化
  • 資本効率の向上(ROIC視点)

経営のマテリアリティ②「信頼の確立とレジリエンス(強靭化)」

地政学リスクの高まりやサプライチェーンの不安定化、環境・人権を巡る社会的要請の高まりを踏まえ、事業基盤の強靭化と社会からの信頼確立が、これまで以上に重要となっています。東レグループは、ガバナンスとリスクマネジメントの高度化を通じて、安全・品質・供給責任を果たし続ける企業であることを目指します。

取り組みの方向性

  • 地政学リスク、サプライチェーンの安定性
  • ガバナンス・リスクマネジメントの強化
  • 環境・人権・サステナビリティ等、社会課題への対応
  • 品質・安全・事業継続性の確保

経営のマテリアリティ③「企業基盤と組織能力の高度化」

中長期的な成長を支える基盤として、DXの推進や人材戦略の高度化、人権を尊重した働き方を通じて、変化に対応できる組織能力を強化します。多様な人材の活躍と生産性向上により、持続的に価値を創造し続ける企業基盤の構築を目指します。

取り組みの方向性

  • DXの推進、生産性向上
  • 人権・多様性、人材戦略、働き方改革
  • 組織力・変革対応力の強化

経営方針・事業戦略との関係

これら3つの経営のマテリアリティは、長期経営方針 “TORAY Challenges 2035”、中期経営課題 “IGNITION 2028”、各事業戦略・経営施策と一体で推進され、事業を通じた社会課題解決と企業価値向上の両立を支える中核概念です。