沿革
1963年
タイにThai Toray Textile Mills社(現 Thai Toray Textile Mills Public社)と、Toray Nylon Thai社(現 Thai Toray Synthetics社)を設立
1950年代半ばから60年代半ばまで日本の合繊産業は大きく伸長し、東レは商社と連携して輸出促進戦略を展開しました。生活必需品でありながら輸入依存度が高く、国産化すれば雇用吸収力も大きい繊維産業について、発展途上国はやがて輸入代替工業化政策を取り始めました。各商社は自らの商圏を守るためメーカーに技術移転を伴う進出を促し、東レは積極的に応えようとしました。したがって初期の現地生産は、商社と現地資本と東レの3社による進出が基本パターンでした。1963年3月にタイでポリエステル・レーヨン混紡織物の紡・織・染一貫製造会社であるThai Toray Textile Mills社 (現 Thai Toray Textile Mills Public社)〈TTTM〉を設立、これが東レの海外現地生産事業の第一号となりました。