学校の理科教育支援

次世代を担う子どもたちのための理科教育支援

東レグループではCSR活動の一環として、小・中学生を対象とした理科実験・環境教育の出張授業による次世代育成支援活動を展開しています。

新しい科学の芽は、子どもたちのなかにあります

世界的な科学技術競争が激化する中、イノベーションを担う科学技術系人材の育成を強化することは喫緊の課題であり、東レグループにとっても重要な社会的課題の一つです。しかし日本においては昨今、理科に対する子どもの興味関心の低下、若者の進路選択時における理工系離れなど、「理科離れ」の問題が指摘されています。「理科離れ」に歯止めをかけるには、早期の段階から理科への関心を喚起する必要があるといわれ、その推進に当たっては、教育現場のみに任せるのではなく、産業界からの支援が望まれています。私たちは、学校の先生方とアイディアを交換しながら、東レグループの技術リソースを活用した授業を行うことで、子どもたちに、社会的課題を解決する科学技術の可能性への気づきを促しています。

実社会と結びついた理科の学びを体感

東レグループの出張授業は、東レのつくる先端材料を教材として使用し、日本が誇るナノテクノロジーが身近な生活に活かされていることや、球環境問題の解決に役立てられていることを伝え、子どもたちの科学的なものの見方や考え方、理科学習への有用感を高められるプログラムをめざしています。

東レグループの理科教育支援プログラムの特徴

  • 理科の単元と連動し先生たちとつくり上げた発展プログラム
  • 東レの先端材料を使い、学習と社会のつながりを実感するリアリティある教材
  • 先端材料の役割から持続可能な社会について考えるプログラム
テーマ 理科実験プログラム

出張授業・教材提供

環境教育プログラム

出張授業

対象 小学5年生 中学1年生 小学6年生 中学3年生
プログラム
タイトル
水のろ過と地球環境を考える 水の中の粒子について考えよう 水処理膜と地球環境問題とのかかわり 先端材料と地球環境問題とのかかわり
~素材には社会を変える力がある~
関連教科 理科 理科 総合的な学習
関連単元 ものの溶け方 水溶液の性質 生物と環境 科学技術と人間
時数 2時間 1時間 1時間 1時間
  • ご要望に応じて高校生向けの出張授業も実施しています。
  • 理科実験プログラムは、実験教材の提供(お貸出し)も実施しています。
  • 教員への実験教材の無償提供もしており、大学の教員養成講座などで活用されています。

東レの水処理膜(中空糸膜)を使ったろ過実験(全プログラム共通) 

授業で使用する教材

中空糸膜
中空糸膜
水処理用の中空糸膜を短くカットし、子どもたちが注射器を使ってろ過ができるようにしたオリジナルの教材です。
ストローのような形状の中空糸膜を束ねてループ状に閉じています。1本1本の膜の壁の部分には、微細な孔が無数にあり、その壁で液体をろ過します。注射器で吸い上げることで、微細な孔を通り抜けられた液体だけが注射器の中に上がってきます。
水処理膜模型
水処理膜模型
異なる大きさの穴が空いた板で、孔の大きさが異なる3種類の水処理膜を表現し、絵の具や食塩の粒子に見立てた大きさの異なるボールが、穴を通るか通らないかで膜ろ過の原理を理解する補助教材。

事例:実験の流れ (小学校5年生「水のろ過と地球環境を考える」)

  1. 1 色氺から
    水を取り出そう

    ろ紙ではろ過できない色水を、中空糸膜でろ過する実験を行います。
  2. 2 食塩水を
    ろ過してみよう

    食塩水をろ過してみるとどうだろう? 水溶液中から中空糸膜で食塩を取り除けるかな?
  3. 3 目には見えない
    水に溶けた粒子の
    存在に気づく

    はじめは、色水や食塩水は液体なのでろ過できないと考えた子どもに、変化が見られるようになります。
  4. 4 ろ過技術と
    世界の水問題との
    かかわりを知る

    実験で使用した中空糸膜が水をきれいにするために身の回りで活躍していることを解説。また、世界の水不足問題のために活躍する技術とのつながりも説明します。

授業を受けた子どもたちの声

  • この授業をうけて理科のことがとても好きになりました。今日家の人に話して、こんなことをやったよ、こんなことがおもしろかったよ、と言います。(小5児童)
  • 1ナノメートルという、とてつもなく小さい穴のろ過装置が作れるなんて、科学ってすごいなと思いました。そのろ過装置がもっとふきゅうして、水不足で困る人がいなくなるといいなと思いました。(小6児童)
  • 今日の授業で日本の技術力の高さが分かり、将来の仕事への視野が広がるとても楽しい授業だった。(中1生徒)
  • 地球温暖化などの世界の環境問題に対して、あまりできることはないと思っていたけど、いろんな素材があってできることがたくさんあると分かった。(中3)

出張授業に参加した教諭の声

  • 授業の発展であり(教科書に書かれていない)とても魅力的な内容でした。粒子概念を教え込むのではなく考えるきっかけになる。児童の粒子へのイメージも膨らんでいました。(小5教諭)
  • 6年間の理科の学びを世界的視野に広げるきっかけとなるような学習でした。学校ではできないクオリティの高い実験で子どもたちにとって貴重な体験となりました。(小6教諭)
  • 現場で活躍されている方の授業はリアリティがあり、生徒にいい刺激になった。学校と企業との連携の効果を強く感じることができた。生徒との関りも積極的にとって頂き嬉しかった。(中3教諭)