自分が手がけた
化合物が薬となる喜び

森竹 貞宜
臨床開発 / 医薬臨床開発部 主任部員 / 1996年入社

医薬品は人を対象として安全性や有効性を確認するための臨床試験(治験)を実施し、そのデータをもとに国に承認申請を行います。私はその計画、立案から承認申請資料の作成まで担当しています。医薬品の開発は承認を取得するまで10年程度かかると言われており、開発の途中で中止になることも珍しくありません。そのような中、私は幸運なことに入社して初めて担当した化合物が血液透析患者におけるそう痒症の改善薬 レミッチ®として承認を得ることができました。開発中は困難や苦労の連続でしたが、自分が手がけた化合物が医薬品になり、少しでも患者さんのQOL(生活の質)向上に貢献できたことで、患者さんやその家族、医師をはじめとした多くの人の役に立っていると実感しています。

臨床開発は細心の注意を払いながら進めていきますが、薬になる前の化合物を扱うため、思わぬ副作用が出ることがあります。そのため、治験を行っている間は患者さんに重大な健康被害がないか緊張の連続です。グループとしては薬の候補化合物を医薬品に仕上げることが第一の使命ですが、加えて部下の能力を最大限に発揮させるべく育成、指導していくことも私に課せられた大きな使命になっています。現在、医薬品に加え医療機器の開発も手がけていますが、私達のチームが開発を推進する新薬や医療機器が承認を取得できたとき、東レが医薬・医療分野においてさらに社会に貢献できる会社となると信じ、努力を続けています。