スピード感のある開発で
ディスプレイの進化を
リードする

梶谷 雄大
生産技術 / 液晶材料生産部 / 2008年入社

私の職場ではスマートフォンやタブレットPCに代表される、中・小型液晶ディスプレイに使用されるカラーフィルター用の材料開発を行っています。赤・青・緑の画素と、それを縁取る黒枠=ブラックマトリクス(BM)で構成されており、その中で私が主に担当しているのは、BMの設計・生産技術の開発です。昨今話題になっているような高精細・高輝度なディスプレイを実現するためには、高い遮光性能を持つBMの開発が不可欠であり、構成する顔料粒子(着色成分)の微粒子化・分散技術の確立を目指しています。
具体的な開発の流れとしては、顔料粒子の設計からスタートしていきますが、顔料メーカーと頻繁に打ち合わせしながら打合せを行い、顔料粒子の物性を調節して評価を繰り返し、目標のBM特性が出せる粒子を見出していきます。やりがいを感じるのは、自分の手がけた材料が搭載された商品が市場に出たとき。最終製品という"形"を手にすると、苦労して頑張った甲斐があったと熱いものがこみ上げてきます。

この業界は非常に速いスピードで新製品が誕生していきます。大幅な特性改善を短期間で実現するため、材料開発から量産立上げ、初期流動管理までを3カ月で仕上げた経験がありますが、スピードと品質安定化を両立させるという点は、やはり開発にあたって非常に難しい点だと感じています。この一見矛盾した課題を解決していくためには、「状況に応じた正しい判断を、素早く下す」(簡単に見えて本当に難しい)、という力を磨いていかなくてはなりません。チームを引っ張っていく人材になるために、常に自分の引き出しを増やすための努力を惜しまないよう、心がけています。