治療薬の創出と
ともに病気の
メカニズムに迫る

加藤 こずえ
研究 / 医薬研究所 / 2002年入社

薬理評価のリーダーとして、新しい免疫疾患治療薬の創出をめざした探索研究を行っています。新規に設計・合成した化合物の薬効の評価や、その特長を明らかにすることが主な役割です。そのために必要なin vitro/in vivo(試験管内から生体内までの)評価系の構築にも取り組んでいます。まだ世の中で知られていない新規化合物の薬理作用を初めて明らかにできることにやりがいを感じますし、新規化合物の評価を通じて、新たな生体分子の役割や病気のメカニズムにも迫ることができる点が、薬理研究の一番の醍醐味です。また、一貫した評価を通して、治療薬の創出だけでなく複雑な免疫システムの解明にも寄与できることは、研究者として大きな喜びです。

良い薬を創るためには薬効だけでなく、安定性や安全性など超えなければならないハードルがたくさんあります。薬効の高い化合物を見出したものの、同濃度で毒性が認められたなど様々な要因で次のステップには進めなかった経験が何度かありました。創薬の難しさを痛感するとともに、薬として求められるものを総合的かつ戦略的に評価していく重要性を感じています。効率的に研究を進めるためには、化学研究室や安全性研究室の各研究者との連携も欠かせません。そうした中で、患者さんが「この薬があって良かった」と思ってくださる薬を一日でも早く創り出していきたいと考えています。