繊維事業のイノベーション

出典:東レ70年史

“ Made in TORAY ” が、グローバル展開を牽引する。

1951年、東レは日本で初めて合成繊維「ナイロン」の本格生産を開始。
当時、繊維産業は日本の高度経済成長を大きく牽引。合成繊維の登場は人々の暮らしを変えたばかりか、日本経済さえも一変させたのです。
国内だけではありません。東レは、1963年のタイにおける繊維生産を皮切りに、インドネシアとマレーシアでも生産を開始。50年以上にわたる海外事業の拡大により、世界中にネットワークを築いてきました。
しかし、円高不況、相次ぐ新興国の参入による競争激化で繊維産業を取り巻く環境は厳しさを増し、構造不況業種と言われる時代を迎えました。「グローバル視点で見れば繊維産業は必ず成長する」、苦難の時代にあっても私たちはそう信じて、成長が見込める海外生産はもちろん、日本での生産や技術開発もやめませんでした。日本で最先端の技術開発をし、世界各地の拠点に水平展開していくことが、グローバル展開を支え牽引する力になると考えたのです。
世界中のどこで生産しても高い品質の製品が供給できる“Made in TORAY”の体制を構築し、為替や需給の変動に即座に対応。勝機を逃がさないために、最も競争力の高い拠点で生産しています。
世界の経済成長を、自らの成長の推進力に。東レのグローバル展開は、新たなステージに入っています。

人の想いがある限り、産業は成長し続ける。

新しい素材は、私たちの信念と技術から生まれます。
ユニクロと共同開発したヒートテック®。完成までに、数え切れない試行錯誤を繰り返し、レーヨンの吸湿発熱効果とアクリルの高い保温性、そしてポリエステルの速乾性を組み合わせた、今までにない高い付加価値を持った素材が誕生したのです。
ヒートテック®は世界で累計3億枚以上を売り上げ、世界中の人々に今までにない温もりと快適さを提供しています。さらに私たちは、グローバルな生産拠点を連携させ、素材から縫製品に至るまでの全行程を一貫して開発・生産するトータルインダストリーを実現。新しい素材だけでなく、同時に新しいビジネスモデルもつくり上げました。繊維は成熟産業、と耳にしたことがあるかもしれません。
しかし、「新しい素材をつくりたい」という想いがある限り、繊維産業の成長に限界はないと私たちは確信しています。東レの信念と技術が新たな素材を生み、その素材が世界の繊維産業を動かし始めています。