2011年5月27日

東レ株式会社

東レの「細孔制御逆浸透膜の開発と工業化」が「平成22年度高分子学会賞」を受賞

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、「細孔制御逆浸透膜の開発と工業化」について、社団法人高分子学会から「平成22年度高分子学会賞(技術)」を受賞し、昨5月26日(木)に開催された会員大会(場所:大阪国際会議場)で 表彰式が行われました。この度の受賞は、東レが開発、工業化した細孔制御逆浸透膜の技術独創性・革新性、社会的意義・重要性、市場・将来性・波及効果などが高く評価されたものです。

 社団法人高分子学会は、高分子科学および技術の基礎的研究およびその実際的応用をはかり、もって学術文化の発展に資することを目的とする学術団体です。「高分子学会賞」は同学会が主催する賞で、高分子科学、技術(工学、工業化技術を含む)に関する独創的かつ優れた業績を挙げた研究・技術を、「技術」と「科学」の2部門で表彰しています。

 世界人口の急増と産業発展に起因した水不足や水質汚濁などの水問題が地球規模で深刻化する中、安全で安心かつ十分な水資源を確保するためには高度な水処理技術が必要とされています。逆浸透膜利用水処理技術は、高品位な水を低環境負荷でかつ安価に供給する水処理技術として拡大しており、近年、省エネ(高透水性)と高水質(高除去性)の両立に対する市場ニーズが高まっています。こうしたニーズに対し、東レは、逆浸透膜の核となる分離機能層の構造解析に取り組み、「ひだ構造」とサブナノメートルスケールの「細孔構造」を精密に制御することで、高い透水性と除去性を兼ね備えた細孔制御逆浸透膜の開発に成功しました。
 本逆浸透膜は、優れた透水性能と、ホウ素やイオンなどに対する高い分離性能を実現し、省エネ型高除去逆浸透膜として世界各国の水処理プラントに採用されています。近年では、世界最大のマグタ海水淡水化プラント(アルジェリア)にも採用されるなど、東レの膜事業の主力製品として拡大しています。
 東レの細孔制御逆浸透膜の開発と工業化は、これまで分離膜の常識であった透水性能と除去性能のトレードオフの関係を打破しうる大きなブレークスルーであり、今後の高分子工業の発展に大きく寄与すると期待されることから、今回の「高分子学会賞」の受賞に至りました。

 東レは、“Innovation by Chemistry”のコーポレートスローガンのもと、ますます重要性が高まる地球環境問題や資源・エネルギー問題を解決するグリーンイノベーションに向けた継続的な先端材料の創出を通じ、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

2011年5月現在。

以上

このページのトップへ

  • ご利用条件
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ