2010年11月15日

東レ株式会社

マルチフォーカル・やわらかハード“プレリーナ”II の発売について
40代の方からご使用いただけるマルチフォーカルコンタクトのエントリーモデル

“プレリーナ”IIレンズイメージ図
“プレリーナ”II レンズイメージ図

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下 「東レ」)は、このたび、ハードコンタクトレンズの新製品“プレリーナ”IIを開発し、本年11月から全国の眼科、コンタクトレンズ専門店、及び眼鏡店を通じて順次発売を開始します。

 現在、コンタクトレンズ業界では、コンタクトレンズ装用者の高年齢化に対応した新製品開発が行われています。40代以上のコンタクトレンズ装用者は、読み書きやメール等で近くの見づらさに不満を感じ始めながらも、近視用コンタクトレンズを使用し続けている傾向があります。
 当社調査では40代では5割以上の方が、45歳以上では7割以上の方が手もとの見づらさを実感しながらも、近視用コンタクトレンズを使用しています。東レはそのような世代のコンタクトレンズ装用者に向けて、遠くから近くまで自然でスムーズな見え方をお届けする「マルチフォーカルコンタクトレンズ」のエントリーモデルとして“プレリーナ”IIを開発しました。

 “プレリーナ”IIは、近視用コンタクトレンズから切り替えても見え方の違和感が少ないデザインとなっており、快適に安心してご使用いただけることを目指しております。また、当社従来品と同様、しなやかで割れにくく、高い酸素透過性を両立した「やわらか素材」を使用し、眼科医の指導のもと、最長1週間の連続装用が可能です。

 “プレリーナ”IIの発売により、東レ独自の高分子テクノロジーを活かした「やわらか素材」ハードコンタクトレンズシリーズは、近視から老視まで幅広い世代に対応できるラインナップが整いました。

※「マルチフォーカルコンタクトレンズ」
 近方、中間、遠方を見る度数が切れ目なくつながっている、累進多焦点コンタクトレンズ。

本製品の詳細は下記のとおりです。

1.製品名 “プレリーナ”II(販売名:プレリーナII)
(医療機器承認番号 22100BZX00996000)
2.製品詳細 (1)希望小売価格 : オープン価格
  (2)発売時期 : 2010年11月から順次
  (3)販売展開 : 眼科、コンタクトレンズ専門店、眼鏡店
  (4)販売計画 : 初年度 3億円

3.製品特長
(1)【対象世代に適した最適レンズデザイン】
 遠くを見るときはレンズの中央部を、近くを見るときは視線を動かして周辺部へ。“プレリーナ”IIは、遠くを見るための度数と近くを見るための度数が、同心円状に連続して並んでいます。遠くを見るための度数が配置されたゾーンを広く取ることで、遠くの見え方を重視した 光学設計となっており、マルチフォーカルコンタクトレンズ特有の遠方視力不良を極力解消しました。
 また、近くを見るための度数が配置されたゾーンは対象世代に適した加入度数+1.00D となっており、遠くの見え方を重視しながら、近くもしっかりサポートできます。

(2)【「つけごごち」を追求した薄型非球面】
 薄型デザインを採用。外面カーブに非球面設計を採用することで、周辺部分のレンズ厚みを薄くし、まぶたや角膜への刺激を軽減させました。

(3)【東レ独自のレンズ素材】
・高い酸素透過性 (Dk値 156 ※クーロメトリー法による測定結果)
 東レのハードレンズ素材には、独自の高酸素透過性素材を使用。角膜への負担が少ないため、眼科医の指導のもとで最長1週間の連続装用が可能です。(Dk値:酸素透過係数)
・ハードなのにやわらかい
 東レのハードレンズは、しなやかで割れにくい「やわらか素材」を使用。素材の分子同士の結びつきを強くすることにより、外部からの衝撃に対しても、しなやかに曲がることで破損を軽減します。装用中の快適性はもちろん、お手入れ時の破損も最小限に抑えます。


* 実際にレンズを曲げるとご使用できなくなります。ご自分のレンズでは、絶対お試しにならないでください。

以上

<ご参考>
東レのコンタクトレンズ事業の変遷
 東レは、1981年に生体適合性に優れた高含水(含水率78%)ソフトコンタクトレンズ“ブレス・オー”を発売して以来、一貫して角膜の安全性と使用者の快適性の両立をテーマとした製品開発に努めてきました。
 ソフトコンタクトレンズでは、1984年に無水晶体眼用として、1985年に近視・遠視矯正用として日本で初めて医師の管理下で連続装用可能なコンタクトレンズの承認を取得しています。
 一方、ハードコンタクトレンズでは、1990年に、高い酸素透過性と耐破損性(割れにくさ)が特徴の“ブレスオー”ハードCLを、1998年には快適性を向上させた“ブレスオー”スーパーハードを発売しています。また、2000年には老視矯正の機能を付加した遠近両用ハード  コンタクトレンズ“プレリーナ”、2007年には「つけごこち」を追求した新デザインの“ブレスオー”ハードII[フィット]を発売しました。

ハードコンタクトレンズの安全性について
 現在、使い捨てコンタクトレンズについては、決められた交換日数を超えての使用や、不適切な取扱方法など、誤った使用方法による眼障害が問題視されています。使い捨てコンタクトレンズは装用時の違和感が少ないことが特徴ですが、レンズ自体に水分を含むため、不適切な取扱いによる菌汚染や、眼に異常があってもレンズが柔らかいために気づかず、連続装用し症状が悪化する場合もあります。
 ハードコンタクトレンズは、レンズ自体に水分を含まないため、菌汚染の可能性が低い他、眼に傷などがあれば、ソフトコンタクトレンズに比べて早めに違和感を感じるため、早期に発見しやすい傾向にあります。コンタクトレンズ業界では、使用者の眼への安全性の観点からハードコンタクトレンズの良さを再評価する動きもあります。

現在展開している東レのコンタクトレンズ
医療分野でも活躍する素材のプロ、東レならではの開発技術が、
瞳にやさしいコンタクトレンズを生み出しました。

近視用「やわらか」ハードコンタクトレンズ

  • 『“ブレスオー”ハードCL』 (1990年10月発売)
     医療機器承認番号:20100BZZ00910000
     高い水準の酸素透過性と割れにくさを両立した「やわらかハード」コンタクト。東レ独自の高分子テクノロジーから生まれた「やわらか素材」を使用。強度保持成分がガッチリと強く結びつき、外からの衝撃に対してもしなやかに曲がり、割れることを防ぎます。“ブレスオー”ハードCLの酸素透過係数(Dk値)は150(※電極法による測定結果)。瞳にたっぷり酸素を通し、生活スタイルにあわせた長時間の装用が可能。
  • 『“ブレスオー”スーパーハード』(1998年7月発売)
     医療機器承認番号:20100BZZ00910A02
     高い酸素透過性とレンズ強度を両立した「やわらかハード」の特徴をそのままに、新デザイン『SFIT(ソフト&スリム・フィット・デザイン)』採用。レンズ周辺部がグンとスリムになり、デリケートな瞳に自然にフィット。レンズの動きや、レンズ下の涙液交換がスムーズになりました。
  • 『“ブレスオー”ハードII[フィット]』 (2007年12月発売)
     医療機器承認番号:20100BZZ00910A01
     装用感をさらにアップさせた製品。高い酸素透過性とレンズの耐破損性の特徴は従来品そのまま。初めてハードコンタクトレンズを使用する方、過去にハードコンタクトレンズの違和感が嫌で断念した方にもおすすめの製品。

遠近両用「やわらか」ハードコンタクトレンズ

  • 『“プレリーナ”』 (2000年12月発売)
    医療機器承認番号:21200BZZ00604A02
    酸素透過性の高い「老視矯正」用のハードコンタクトレンズ。東レ独自の「やわらか素材」を使い、「見え方」にこだわった遠近両用レンズ。メガネのように視界をさえぎるフレームから開放されて、遠くから近くまで自然な視界を実現。
  • 『“プレリーナ”II』 (2010年11月発売)
    医療機器承認番号:22100BZX00996000
    マルチフォーカルエントリーモデル。東レ独自の「やわらか素材」を使い、初期老視に対応したマルチフォーカルレンズ。遠用光学部を広く確保した遠用重視のデザインで、近視用レンズからのスムーズな切替が可能。

ソフトコンタクトレンズ

  • 『“ブレス・オー”』(1981年発売)
    医療機器承認番号:15600BZZ00549000
     東レがはじめて販売したコンタクトレンズ。“ブレス・オー”は、生体適合性の高い、78%が水分の高含水ソフトコンタクトレンズ。高含水率で角膜の代謝活動に影響が少なく、高い安定性を持っているので、白内障で水晶体を摘出された方に水晶体の代わりのソフトコンタクトレンズとして使用されています。現在、連続装用のレンズはありますが、“ブレス・オー”は連続装用レンズ第1号として、承認を取得しました。

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