2008年8月21日
金属光沢調・易成形フィルム“PICASUS”の本格販売開始について

東レ(株)(本社:東京都中央区、社長:榊原 定征、以下「東レ」)は、このたび、独自のナノ積層技術とポリマー設計技術を融合して開発した環境低負荷の金属光沢調・易成形フィルム“PICASUS”(ピカサス)について、本年8月より本格販売を開始します。
“PICASUS”は、異種ポリマーを数百から数千層、高精度に積層したポリエステルフィルムで、光が高輝度で反射することで、金属を使用せずに金属調の光沢と質感を実現しています。
本商品の特徴は以下の通りです。
- メッキ、塗装からの代替が可能となり、環境低負荷に貢献します。
- 無線通信の電磁波を透過するため、これからのユビキタス社会の加飾方式として優れています。
- 金属の錆が問題となる用途で、金属調の加飾が可能になります。
- 成型性に優れ、樹脂との一体成型もできることから、工程の簡略化が可能です。
- 耐熱性、耐薬品性、印刷性に優れます。
こうした特長を生かし、これまで、自動車、通信機器、家電機器、建材用途向けに先行開発を進めてきましたが、このたび量産体制が整ったことから、幅広い用途、ユーザー向けに本格販売を開始します。当社は引き続き生産能力を増強し、2009年4月には年間1,000万m2の供給体制を整えます。
金属光沢調・易成形フィルム“PICASUS”は以下の技術ポイントにより実現しました。
- 1.高精度ナノ傾斜積層構造
- 異種ポリマーによる多層積層流れのシミュレーション解析をもとに高精度の多層積層装置を開発しました。これにより、従来技術では不可能であった各層の層厚みを個別に制御することが可能となり、数百〜数千層のナノ傾斜積層構造を高精度に形成させることに成功しました。“PICASUS”は、同技術をもとに独自の光学設計技術によって最適な層厚みパターンを高精度に形成させて金属調の光沢を発現します。
- 2.ポリマー設計技術による層間接着性と成形性の飛躍的向上
- 金属光沢調の実現に加えて、高分子鎖の結晶性、光学特性、機械特性を制御するための独自のポリマー設計技術および重合プロセス技術により、層間接着性、成形性を飛躍的に向上させる新規ポリマーを創出しました。これにより、インサート成形、熱プレス成形、真空成形など各種成形技術に適用が可能です。
以上
| ニュース一覧へ戻る |
















































