2008年2月1日
欧州で高機能ハイバリアフィルムを事業化
フランスに新会社設立 2010年から年20,000トンを現地生産
東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:榊原定征、以下「東レ」)はこのたび、北米市場で圧倒的なシェアを有する高機能ハイバリアフィルム“トレファン”(二軸延伸ポリプロピレン(OPP)蒸着フィルム)について、新たに欧州での事業化と現地生産進出を決定しました。フランスに新会社トーレ・フィルムズ・ヨーロッパ社(Toray Films Europe S.A.S.、略称:TFE社)を2008年2月に設立し、フィルム製膜設備(年産能力:20,000トン)と蒸着設備(年産能力:22,000トン)を新設します。設備投資額は約100億円で、2010年4月からの稼働開始を目指します。
食文化の多様化に伴い、世界の食品包装業界では、食品の風味をそのまま消費者に届けるために長期間鮮度を保ちたいというニーズが益々高まっています。それを受けてフィルム市場では、一般のバリアフィルムから酸素や水蒸気の遮断性を格段に高めた高機能ハイバリアフィルムへの性能向上要求が急速に進んでいます。東レは高度なフィルム製膜技術と独自の蒸着加工技術の融合によりマーケットのニーズに対応したハイバリアフィルムをいち早く商品化し、食品マーケットで高く評価されています。
東レは現在ハイバリアフィルムを、米国子会社のトーレ・プラスチックス(アメリカ) (TPA)社で開発・生産し、欧米市場向けを中心に販売しています。TPA社のハイバリアフィルムは、優れたバリア性と品質安定性を武器に北米市場で約60%を占有するナンバーワン商品の地位を誇っています。
これまで欧州市場向けにはTPA社からの輸出で対応してきましたが、欧州のハイバリアフィルム市場の大きな伸び(年率10%以上)と主要顧客からの現地供給対応への要請に応えて、このたび高付加価値品分野をターゲットとして現地生産体制の確立を決定しました。東レはTFE社を欧州におけるハイバリアフィルムの中核生産拠点として位置づける一方、TPA社では更に高度化するマーケットニーズに対応した次世代ハイバリアフィルムの開発を進め、更なる事業の高付加価値化を推進していきます。
なお新会社は、フランスの当社ポリエステルフィルム生産拠点であるトーレ・プラスチックス・ヨーロッパ(TPEu)社の敷地内に設置します。TPEu社で培ったポリエステルフィルム“ルミラー”の生産技術ノウハウや生産インフラを活用することにより、欧州における“トレファン”事業の円滑な立ち上げを図ります。
東レは、2006年10月からスタートした中期経営課題“プロジェクト Innovation TORAY2010”(IT-2010)の基本戦略として「高収益企業への転換」と「先端材料の拡大」を推進しています。OPPフィルム“トレファン”事業においても、食文化の将来を見据えながら、次世代、次々世代ハイバリアフィルムの開発・生産を通じて、先端材料の拡大とグローバルな事業拡大を目指して参ります。
<新会社概要>
| 1. | 社名 | : | トーレ・フィルムズ・ヨーロッパ(TFE)社; Toray Films Europe S.A.S. |
| 2. | .所在地 | : | フランス共和国ローヌ・アルプ地方アン県サンモーリス・ド・ベノ市 |
| 3. | 設立 | : | 2008年2月(予定) |
| 4. | 資本金 | : | 37千ユーロ(東レ(株)100%出資) |
| 5. | 生産品目 | : | 二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムの製膜、蒸着加工 |
| 6. | .生産能力 | : | 製膜 20,000トン/年(フィルム厚み18ミクロン換算) 蒸着 22,000トン/年(〃) |
以上
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