| 2006年9月22日 |
金属を用いず金属光沢調・易成形フィルムの開発に成功 −革新ナノ積層技術を開発し、電磁波透過性の金属光沢調材料を創出− |
| 東レ(株)(本社:東京都中央区、社長:榊原 定征、以下「東レ」)は、このたび、当社独自のナノ積層技術とポリマー設計技術を融合し、金属を用いない金属光沢調・易成形フィルムの開発に世界で初めて成功しました。 |
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今回開発した「金属光沢・易成形フィルム」は、当社独自のナノ積層技術を駆使し、異種のポリマーを800層以上の非常に多い層数を高精度に積層することによって、金属を用いずに光を高輝度で反射し、金属並の光沢を発現させたものです。さらに、高精度多層積層技術と当社独自のポリマー設計技術の融合によって、極めて優れた成形性を実現し、樹脂との一体成形も可能としたことも特筆すべき特徴です。本開発フィルムは、耐熱性、耐薬品性、印刷性、表面性等にも優れることから、各種工業材料用途、特に、自動車、家電、建材用途に幅広く展開が可能です。 現在、自動車分野をはじめとして各種家電機器、建築部材等において、木目調、布目調、金属光沢調など様々な加飾が施されており、これらの中で、特に高輝度の金属光沢調材料は、高級感のある加飾材料として多くの用途で使用されています。一方、ユビキタス社会を背景に、種々の無線通信が使われていることから、電磁波を透過する金属光沢調材料が強く求められるようになってきていますが、従来の金属光沢調・成形材料は、金属成分を含んでいるため、電磁波を殆ど透過せず、成形性も不十分なものでした。また、代表的な金属光沢調の加飾方法であるメッキの場合、環境負荷低減のニーズから、重金属フリーの要請も年々高まってきております。今回の開発では、これらの課題を独自技術により一挙にブレークスルーし、金属を用いず金属光沢調を実現すると共に、成形性にも優れる革新的なフィルムを得ることに成功し、時代が求める環境低負荷の金属光沢調・易成形材料を提供することが可能となりました。 今回開発した金属光沢調・易成形フィルムは以下の技術ポイントにより実現しました。 1. 高精度ナノ傾斜積層構造の実現 異種のポリマーによる多層積層流れのシミュレーション解析をもとに高精度多層積層装置を開発し、従来技術では不可能であった各層の層厚みを個別に制御することを可能とし、数百〜数千の層数で高精度にナノ傾斜積層構造を形成させることに成功しました。今回の金属光沢調・易成形フィルムは、この技術を駆使すると共に独自の光学設計技術によって最適な層厚みパターンを高精度に形成させて自然な金属光沢調を発現させることに成功したものです。 2. ポリマー設計技術による層間接着性と成形性の飛躍的向上 高分子鎖の結晶性、光学特性、機械特性を制御するための独自のポリマー設計技術および重合プロセス技術により、金属光沢調の実現に加えて、層間接着性、成形性を飛躍的に向上させる新規ポリマーを創出しました。これにより成形性に優れ、インサート成形、熱プレス成形、真空成形など各種成形技術に適用可能な金属光沢調・易成形フィルムを得ることに成功しました。 東レは、ナノ積層技術を応用した「高透明・耐引裂性フィルム」を既に製品化しておりますが、今回の「金属光沢調・易成形フィルム」は革新ナノ積層技術による第二弾となります。東レは、今後とも独自のナノ積層技術をポリマー・フィルム技術と融合させて、革新的なフィルム先端材料を積極的に開発し、社会のニーズに対応した価値と市場を創造してまいります。
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以上 |
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