2010年1月12日

中国での高機能ポリプロピレン長繊維不織布事業を増強
〜 東麗高新聚化(南通)有限公司で年産2万トン増設 〜

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:榊原 定征:以下「東レ」)と東レセハン(本社:韓国ソウル市、代表理事社長:李 泳官:以下「TSI」)は、中国で高機能ポリプロピレン長繊維不織布(以下「PPスパンボンド」)事業を展開している東麗高新聚化(南通)有限公司(以下「TPN」)に年産20,000トンの設備を増設することを決定いたしました。投資額は約50億円で新規設備は2011年3月の稼働開始を目指します。増設後のTPN社の生産能力は年産38,000トンとなります。

 東レグループのPPスパンボンド事業は、韓国のTSI社で年産約50,000トン規模の設備を有し、韓国国内はもちろん、日本、中国、ASEANなどアジア各国へ向けて幅広く販売しています。一方、中国のTPN社は中国での急速な需要拡大が見込まれる、衛生材料やメディカル用途、その他工業資材や農業資材用途に向け、PPスパンボンドを中国国内で供給するため、2006年11月に設立し、2008年2月から稼動を開始し、現在では、中国国内の旺盛な需要に支えられ、フル生産・フル販売の状況が続いています。今回の増設に伴い、TPN社は既存設備を含めると年産38,000トンとなり、TSI社の年産50,000トンを加えると東レグループ全体では年産88,000トンで、アジアナンバーワンのPPスパンボンドメーカーとなります。

 紙おむつや生理用ナプキンなどの衛生材料用途、手術用のガウンや覆い布などのメディカル用途、その他工業資材、農業資材用途などの分野に使用される高機能PPスパンボンドの中国需要は急速に拡大しており、中でも子供用の紙おむつ等衛生材用の不織布は、2008年50千t/年から2013年141千t/年に増加、医療用の需要は、2008年8千t/年から2013年18千t/年に増加すると推定されます。中国における高品質PPスパンボンドの需要は年率20%超の成長が見込まれ、持続的に増加すると予測されます。

 TPN社はTSI社と一体となった営業戦略でアジア各国の大手衛材メーカーとの強固な取引関係を構築しており、中国内での供給体制に加え、QR面や技術サービス面といった優位性と安定した生産管理、品質管理体制を通して、お客様からの信頼を得ています。東レグループは、TSI社で培った技術、ノウハウ、実績をベースに、高機能PPスパンボンドを中国国内で生産・販売することにより、中国へ進出するユーザーおよび中国国内のユーザーの需要拡大に対応します。

 当社は4月からスタートした新中期経営課題“プロジェクトIT−U”において、経済危機克服後に当社グループが再度高収益企業として持続的成長を遂げるため、『将来の成長に向けた事業構造改革の推進』の一環として、成長戦略推進プロジェクト「APGプロジェクト」に取り組んでいます。中長期の基本戦略である、「高収益企業への転換」、「重点4領域への先端材料の拡大」という方針のもと、東レグループの製品・技術によって、“地球環境保護”、“化石資源・エネルギー枯渇”、“水・食糧資源確保”、“少子高齢化”といった経済成長制約要因へのソリューション提供という新たな切り口で事業展開を図って参ります。

以上

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