2008年7月11日
三井記念美術館オリジナル“トレシー”〜館蔵品シリーズ〜
(1)駿河町越後屋正月風景図 鳥居清長 筆 江戸時代(18世紀)
駿河町の両角地を占める三井越後屋の正月風景を描いたもので、遠近法を強調した画法により駿河町通りの向こうには江戸城越しの富士が遠望されます。この景観は江戸名所のひとつとされ、現在も向って右側の建物が三井本館、左側が三越本店と三井家縁の地として320年余りの歴史を持っています。
(2)東都手遊図
天明6年(1786)
木莵(みみずく)・犬・小太鼓などの玩具が色鮮やかに描かれています。本図を収める箱の蓋には、当時京都に居を構えていた北三井家六代高祐の筆により、江戸より取り寄せたものである旨が記されています。
(3)為替バンク三井組ハウス図 歌川輝国(二代) 筆 明治6年(1873)
明治7年2月に竣工した駿河町三井組ハウスの錦絵です。三井組は、三井両替店と明治政府の公金を取り扱っていた三井御用所を明治5年に合併して設立されたものです。この絵は竣工の前年に描かれたもので、竣工前の内覧の様子ともいわれています。
(4)女房三十六歌仙帖(小野小町) 土佐光起 筆 江戸時代(17世紀)(1873)
勅撰和歌集に登場する女流歌人36人の絵姿と和歌を画帳に仕立てたうちの小野小町です。小野小町に始まり、光起の落款が認められる最後の藻壁門院までの全36図は、土佐派のお家芸である細密な描写に金銀泥をまじえた彩色で可憐に描かれています。
以上


