循環型社会バイオマスで循環型社会と
低炭素社会の実現に貢献

バイオマスは、再生可能エネルギーであるとともに、樹脂原料としても石油と同等のポテンシャルをもっており、石油に代わる資源として期待が高まっています。バイオマス樹脂であれば、廃棄時に燃焼などによってCO2を排出しても、植物が光合成で吸収したCO2と差し引きゼロであるという考え方(カーボンニュートラル)のため、化石燃料と異なり、環境に負荷を与えるものを増やさないという長所があります。特に注目されているのが、植物の非可食部分を有効活用してバイオマス資源化することです。
東レ(株)は三井製糖(株)、三井物産(株)と共同し、製糖工場で発生するバガス(サトウキビ搾汁後の残渣)から各種化学製品の共通原料となるセルロース糖を製造する実証事業を2016年7月より開始しました。この取り組みは、NEDOの「エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業」の一環として行われるものです。
バガスを糖化する過程において、当社がもつ水処理分離膜技術を活用することにより、高品質かつ低コストでセルロース糖の製造が可能となり、さらに製造工程で消費するエネルギーを50%削減します。
余剰バガスは、燃料として燃やす以外の再利用法がなく、廃棄物を増やさない再資源化が課題でした。今回のプロジェクトはバガスの資源循環を図るとともに、大気中のCO2を増やさないバイオマス原料の利用拡大を進めることで、低炭素社会の実現にも貢献します。

VOICE関係者の声

バイオマスでサトウキビを使い尽くす技術の確立と普及拡大に期待

バガス糖化の副産物であるポリフェノールの製造技術実証と市場開拓が本プロジェクトでの当社の役割です。当社は「サトウキビを使い尽くす」というテーマの中で、20年前より製糖プロセスから各種の抽出物を製造開発してきました。サトウキビはCO2固定能が高く、製糖工場に集積するバイオマスとして持続的社会の実現に寄与できる環境に優しい植物です。貴社の技術で、サトウキビをバイオマスとして使い尽くす技術が確立され、サトウキビ利用の普及拡大につながることを期待しています。

河合 俊和 様

三井製糖株式会社
研究開発部長
河合 俊和 様